■ 「船」とは、人や物をのせて水上を渡航(移動)する目的で作られた乗り物の総称である。 基本的には海、湖、川などの水上を移動する乗り物を指しているが、広い意味では水中を移動する潜水艇や潜水艦も含まれる。 太古の昔より、河川や海洋を渡る際や釣りなどの漁業を行うために丸木舟などが用いられていた。

スコットランドで150例、日本で200例などの先史時代の丸木舟の発見例があり、その他獣皮を張った船体に防水を施したシーカヤックに類するものなども存在したと考えられている。

 

エジプト新王国時代の壁画に描かれた横帆の船

中世において、ヨーロッパでは、それまでのガレー船に加えて、ヴァイキング船の横帆を取り入れた「キャラック船」が生み出された。また、16世紀までにはキャラック船を元にガレオン船が登場し、大航海時代になった。ガレー船は18世紀末まで地中海で、北欧のバルト海では19世紀初頭まで使用された。

 

ガレー船



キャラック船(復元)

1807年にロバート・フルトンが作った外輪蒸汽船がニューヨークとオリバニー間で運航を開始した後は、多数の帆船に蒸気機関が搭載され、また、帆船も港での操船は蒸気エンジンを備えたタグボートに任せることができるようになったため、外洋航行に最適化した高速大型帆船が作られ、「クリッパー」と呼ばれる高速帆船も登場した。



日本にやってきた外輪船 黒船こと、サスケハナ号

1858年に英国人アイザム・K・ブルーネルが発明したスクリュープロペラを備えた外洋定期客船「グレート・ブリテン」が作られた。英海軍が海上公開実験によってその性能を確認し、軍艦の標準としたため、各国海軍もそれに倣った。

 

スクリュー船 グレート・イースタン号、1866年

海底ケーブル網が充実した1860年代から、軍艦だけでなく商船でも、航行スケジュールが確実な蒸気船が帆船を駆逐するようになっていった。スエズ運河は開通してから当分の間、通行可能な船のサイズに制限があったり、運賃が高かったりして、商船がしばしば利用を敬遠した。 この後、多数の蒸気船が登場して徐々に海運の主役となった。

1892年のディーゼルエンジンの登場によって多くの大型船舶が内燃機関を備えるようになった。また、19世紀末、チャールズ・アルジャーノン・パーソンズによって蒸気タービンが開発された。20世紀初頭まではレシプロ式の蒸気機関を搭載した大型船が建造されてきたが、第一次大戦後は次第にこのタービン式が主流となる。

 

蒸気タービンを利用したタイタニック号

蒸気タービンはレシプロ式蒸気機関に比べ振動・騒音が少なくて熱効率が高いという特徴がある。レシプロ式では3段膨張式があったが、タービン式であれば蒸気の膨張を最大限に利用できるので優れており、次第に世界の主流となっていった。またこの時期から、燃料も石炭からより燃焼効率の高い重油へと移行していった。

なお、帆船は今日でも練習船やヨットなどとして用いられているが、多くがエンジンを備えた汽船である。(Wikipediaより引用(一部改編))

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