■ アメリカ合衆国は本土の48州と、飛び州のアラスカとハワイの2州、連邦直属の首都ワシントンD.C.から構成される。さらに、海外領土としてプエルトリコ、アメリカ領サモア、グアム、ヴァージン諸島などがある。 国土面積は、およそ930?960万 km2とされ、日本(37.8万 km2)の約25倍の規模である。

その他の大国と比較すると、ロシア、カナダに次ぐ面積であり、中華人民共和国とは拮抗している。すなわち世界で第3位もしくは第4位の面積を有するということになる。


 


アメリカ合衆国の東部は地勢的に多様である。テキサス州とメキシコの国境からフロリダ半島を含みニューヨーク市まで、メキシコ湾と大西洋の海岸には広く平らな海岸平原がある。そこから内陸にはうねりのある丘陵部と温帯樹林がある。

アパラチア山脈はカナダ及びアメリカ合衆国東北部に位置し、北東から南西方向に全長約2,600kmにわたって延びる丘陵・山脈。低い山の並びであり、東部の海岸と五大湖地方やミシシッピ川盆地とを分けている。

地質時代の最初期に現在のアパラチア山系が形成される契機となった地殻変動が起こり、これによって北東から南西の方向に斜めに造山された。この山系はかなり昔に地殻変動のピークを迎えており、その後徐々に起伏の少ないなだらかな地形になってきた。

現在の高度は初期の山系にそって隆起が繰り返され、また山地として最も浸食されにくい岩石が残ったことによって生まれたものである。大西洋岸にはアパラチア山脈に沿って斜めの構造線が走る。さらに南東部では隆起が起こり、ニューヨークなど北部地域からフロリダにかけての海岸線の発達をもたらした。


アパラチア山脈

 

アパラチア山脈の西にある五大湖は合衆国の北中部にあり、そのうち4つはカナダとの国境になっている。南東部には亜熱帯雨林があり、メキシコ湾岸の特にフロリダ州ではマングローブ湿地がある。アパラチア山脈の西にはミシシッピ川盆地があり、その東側にオハイオ川とテネシー川の2つの大きな支流がある。

オハイオ川とテネシー川の流域および中西部は大半がうねりのある丘陵と生産性の良い農地であり、メキシコ湾岸まで南に延びている。



アメリカの主要河川


グレートプレーンズはミシシッピ川の西、ロッキー山脈の東にある台地状の大平原である。合衆国農業生産高のかなりの量がこのグレートプレーンズで栽培されている。また、グレートプレーンズを含むその東西のエリアは、別にプレーリーと呼ばれる。

温帯草原地帯であり、西部は短草の、東部は長草の草原となっている。哺乳類のプレーリードッグはこの地域に多く生息することから名づけられた。

 



グレートプレーンズ



プレーリー

 

ミシシッピ川岸近くの数百フィート地点から標高が少しずつ高まり、プレーリーの中央部、すなわちグレートプレーンズでは1マイル (1,600 m) 以上の高さになる。このため、このエリアは別名ハイプレーンズとも呼ばれる。

この平原の一般的に浅い起伏が幾つかの場所で遮られており、中でも著名なものはオザーク高原とウォシトー山脈である。これらはアメリカ内陸高地と呼ばれ、ロッキー山脈とアパラチア山脈の間では数少ない山地である。

グレートプレーンズはその西側に南北にそびえるロッキー山脈でばっさりと切られている。ロッキー山脈はアメリカ合衆国西部の大半を占めており、カナダから伸びてきて、メキシコ近くまで達している。

ロッキー山脈は概して他の大きな山地に比べてかなりなだらかな斜面と低い山頂が並んでおり、連続した一体の山地であると言うよりも多くの小さくて切れ切れの山地からなり、その間に盆地や渓谷の大きな繋がりが形成されている。

ロッキー山脈の西は山間地高原(山間地西部とも呼ばれる)であり、広大で乾燥した砂漠地帯である。そのさらに西側にはカリフォルニア州北部からワシントン州にかけて広がる、カスケード山脈とカリフォルニア州東部を南北に走るシエラネバダ山脈がある。 カスケード山脈は大半が断続的な火山からなり、周囲と比べてひときわ高い。 

 

カスケード山脈の南にはさらにこれより高いシエラネバダ山脈があり、岩が多く密な山地である。ここには標高14,505 フィート (4,421 m) で48州の中では最高峰のホイットニー山がある。 ここにも素晴らしい景色の場所があり、ヨセミテやレーニア山国立公園となっている。

シエラネバダ山脈の東側の広大な地域はグレートベースンと呼ばれ、塩原、河川流域、および北から南に走る多くの小山地がある。これらアメリカ合衆国南西部は大半が低地砂漠地帯である。

 

 

グレートベースン

このグレートベースンの北東部にはコロラド高原と呼ばれる地域があり、ここの景観は世界で最も壮観だと考えられている。中でもグランドキャニオン、アーチーズおよびブライスキャニオンなどの国立公園が見物である。

コロラド高原のさらに北側が、上述のカスケード山脈とロッキー山脈に囲まれその山間地高原という位置関係になる。北のカスケード山脈と南のシエラネバダ山脈の西はカリフォルニア州のセントラルバレーであり、この北のオレゴン州のウィラメットバレーなどにも、一連の川の流域がある。

アメリカ合衆国の大西洋岸は例外的な低地である。海岸に沿っては太平洋岸山地など一連の低い山地が並ぶ。太平洋岸の海岸の大半は、熱帯以外では最も密な植生が拡がり、セコイアのような世界最高の樹高をもつ樹木もみられる。

アメリカにはカナダを挟んで飛び地のアラスカ州がある。国内で最も表情豊かで未開発の景色をみることができる。広く平らなツンドラ平原から高く形の良い山岳が急に立ち上がっている。アラスカ州南部および南西部海岸沖の諸島には多くの火山がある。

ハワイ州は太平洋上でアラスカ州の遙か南にあり、熱帯の火山島が連なり、東アジアやアメリカ合衆国本土からの観光客に人気がある。

 

 



- BACK -