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ヴィンテージ写真について

 

当サイトで公表している古い写真、「ヴィンテージ写真」の出所は、そのほとんどがアメリカ合衆国の、「アメリカ議会図書館(Library of Congress)」です(アメリカ議会図書館のHPはこちら)。

アメリカ議会図書館というのは、アメリカ合衆国の国立図書館です。日本にも国会図書館という施設がありますが、これと比較しても、蔵書数、予算額、職員数全ての点で凌駕しており、世界最大規模の図書館です。1800年に合衆国議会の図書室として発足し、20世紀初頭には世界中から膨大な資料を集めた世界最大の図書館に成長しました。

所蔵品の点数は数千万冊の書籍や各種資料など一億点を超えます。20世紀末から21世紀初頭にかけては1987年就任のビリントン館長のもと、急速に発達したインターネット技術を背景とする電子図書館事業を推進するようになり、この電子図書館のデータは世界中の誰でもがアクセスできるようになりました。

そもそもこのアメリカ議会図書館の写真の多くは、次のような特色を持っています。

・写真が発祥した1800年代後半から戦前までの70〜130年前のもの
・多くはその時代時代のプロの職業写真家の手によるもの
・銀塩写真が貴重品だったころの、「古写真」。これは美術品として扱われつつある。

こうしたデータは、アメリカ議会図書館が国内外のあちこちのコレクターから、有償無償で入手した古写真を高価なスキャナーでスキャンしてデジタル化したものがほとんどです。しかし、アメリカが太っ腹なのは、これをどう使うかについては、使う人の自由としていることです。

その多くは古いものであり、著作権はなくなっているため、使う側もためらうことなく使うことができます。

そもそもなぜ、こうした貴重なデータを解放しているかといえば、これはこうした歴史的な史料を、全米各地の小学校・中学校の教材に提供して、それらの生徒のアメリカ文化に対する理解を深めさせようとする目的があったためです。アメリカの文化の保存は、特に国内でも関心が高く、この分野で議会図書館に寄せられる期待は大きいようです。

かといって、アメリカのものばかりではなく、世界のことも知るべきだということで、色々な他国のものもあります。日本に関するコレクションについても、おそらく日本の政府機関などが保有しいてる以外では最大のもので、他の諸国に関しても同様のことが言えるようです。

 

 

 

この議会図書館が保有する資料のうち、とくに写真のデジタルデータには、普段我々がよく使うJPEGデータもありますが、その多くにはTIFFという特殊な保存形式が使われています。

これは、印刷などで使用される自由度の高い画像の形式で、非圧縮と圧縮が選択できますが基本的には非圧縮で使用し、これにより、高い品質の印刷が可能となります。

銀塩の写真と同等、もしくはそれ以上の品質を誇るといわれ、従って、原版の銀塩写真の非常に細かい部分まで再現されます。ご存知のとおり、銀塩写真はデジタル写真の普及により瀕死の状態にありますが、このために、過去に作成された貴重な写真のネガなども失われつつあります。

その消滅を防ぐために、アメリカ政府は、議会図書館を使って、これを保存しようとしているわけです。その保存にあたって使われるTIFF技術では、写真の隅についた指紋や、細かいキズ、ひび割れやシミといったものまでまったくそのままスキャンされます。が、パソコン画面でパッと見た目にはほとんどその細かさはわかりません。

しかし、専用のソフトで拡大してみれば、写真に写りこんでいる登場人物の細かい表情まで確認できるほどであり、銀塩写真のオリジナリティを見事に再現しています。

TIFFは一般に画像データを扱う会社でのデータのやり取りなどで使われ、デジタルカメラでも扱える機種があります。が、ファイル容量が大きくなるので撮影のレスポンスが鈍くなるとともに、枚数が増えると保存が大変なるので、一般的にはあまり使われません。

しかし、アメリカ議会図書館では、希少性の高いと判断されたものは、あえてその技術を使うことで、詳細なデータを残そうしており、いったん貴重と判断すると、できるだけこの高品質な方式で保存しようとします。しかし、それ以外のものはデータ容量が少なくダウンロードのしやすいJPEG画像で保存します。

一般にこのJPEG画像は精度が低く、高品質の印刷には向きません。従って、古写真を何等かの研究に使いたい、あるいは精密な複写をしたい、という向きでアメリカ議会図書館を利用するひとたちは、たいていこのTIFFデータをダウンロードします。

写真の品質について

当サイトで公表しているヴィンテージ写真は、アメリカ議会図書館がこれをスキャンする段階では、ほとんどがボロボロになっています。50年以上も昔、またものによっては100年以上も前のものなので仕方がないことではあります。

しかし、それを鑑賞目的で使う場合には、キズ、シミ、汚れ、指紋などの汚れた部分を修復する必要があります。無論、そうした古色同前のオリジナルのものがいいのだ、という人もいるかもしれませんが、インテリア写真として使う場合などには、できれば綺麗な状態の写真が欲しいと誰もが考えるでしょう。

こうした写真は、保存状態が悪い以外にも、古い時代のカメラを使って撮影した写真であるため、周辺の光量不足で写りが悪かったり、露出過多、あるいはその逆の露出不足もあります。これは例えば、写真がまっ黒だったり、まっ白だったりする現象です。

また、まともな写真に見えても、部分的には白飛びをしていたり、真っ黒に潰れていたりします。ときにその潰れた部分のトーンを整えてみると、意外にもそこには別の人物が隠れていたり、貴重な映像が含まれていたりすることもあります。

とくに、「湿式写真」や「乾板写真」といったまだ写真フィルムが普及していない時代の古写真を現代版の写真として鑑賞できるようにするためには、写真一枚一枚の汚れ・痛みを修復する必要があります。またトーンを整え、全体のコントラストや明瞭度も微調整した上で、デジタルノイズを除去してようやく、なんとか見ることができるものになります。

こうした古い写真の修復にあたっては、当サイトではまず、「インテリア写真」として使えそうなものを選んでいます。管理人が写真家としての目線から、被対象物の希少性や面白さ、美術的な価値や構図といったその写真のクオリティを判断します。また、撮影年や撮影の背景などのデータが残っているものについては、それを考慮します。

こうして選んだ写真は、最新のデジタル技術をもって修復しますが、その修復にあたっては、管理人が自分の作品作りのために、長年培ってきた技術を使っています。なお、ただ単に修復するだけでなく、時にはトリミングや大胆な修正を行い、一つの作品として仕上げていくこともあります。

こうして一つひとつ丁寧に仕上げた写真の出来上がりは、以下の例をみていただければ、一目瞭然かと思います。

 

 

 

また、TIFFデータが銀塩写真を再現できるほどのクオリティを持っているかどうかは、以下の例をみていただけるとわかると思います。

左の写真では、そこに写っている人物の表情までわかりませんが、部分部分を拡大すると、その当時の人々の生き生きとした表情が読み取ることができます。TIFFがいかに細かいデータであるかがわかるはずです。

 

 

 

こうした古い写真は、ほんとうに希少性の高いものです。その希少性については古くて数が少ない、ということもありますが、それ以外にも、これらが撮影された時代には職業写真家そのものも少なく、このため実は大変に有名な人だった、という場合もあります。

また、写真そのものが貴重品であった時代であり、たとえ有名ではなくても、そうした貴重品を扱える人というのは技術的にも高いものを持ったカメラマンでなくてはなりません。例えば、古い時代のカメラは、現在のような高速シャッターを切ることができないものも多く、またレンズやフィルムの性能もイマイチでした。

ブレ、ボケは無論のこと、暗いところで撮影するためにはかなりの辛抱やテクニックが必要だったはずですが、そうした不利な条件を補いながらも、なんとか良い写真を撮ろうとした彼等の力量には脱帽です。100年以上も前の写真だというのに、ときには今現在撮影したかのような錯覚にとらわれるものもあるほどです。

また現像やプリントのプロセスでは別の専門家が入ることも少なくありませんでした。このため1枚の写真にかかる人件費はさらに高くなります。しかも現在のようなデジタル技術では簡単にできてしまうようなものでも、この当時は失敗することも多く、現像やプリントを作る段階ではかなり熟練された技術が必要とされました。

中には、明らかに撮影時の露光不足や逆に露光オーバー、また、暗室での作業の失敗作と見受けられるものが数多くありますしかし、完品ではないとはいえ、それでも100年以上も前のものとなると、今となっては大変貴重なものです。

考えても見てください。100年も経た骨董品というものはなかなか手に入るものではありません。ところが、映像ならば日本に黒船がやってきた時代の風景や人々、乗り物や動物がタイムスリップして我々の元へやってきてくれるわけです。

 


こうしたヴィンテージ写真には、歴史的な出来事を記録したものも多く、例えば真珠湾攻撃やライト兄弟の初飛行といった、オリジナルとしては現存するものは数枚しかないようなものも多く含まれます。

さらにそのほかの100年近く前の船舶や自動車、航空機、蒸気機関などは現在ではすべて形としては残っていないものがほとんどです。風景や人物・動物についても同じであり、当然今となっては、見ることのできないものばかりです。

2015年の10月には、西部開拓時代のガンマン、ビリー・ザ・キッドの希少写真が見つかり、高額で取引された、ということもありました。持ち主は、3枚の写真をたった2ドル(約240円)で買ったといいますが、そのうちの1枚が有名な無法者、ビリー・ザ・キッドのものだと分かり、500万ドル(約6億円)の値で売りに出されたということです。

仮にそれほどの価値がないにしても、そうした古き良き時代の人、物、生き物は、当然のことながら、アンティークな品々とよく合います。「一点もののヴィンテージ家具」のひとつとしてこうした古い写真を添えれば、さらに他の家具たちとマッチして、あなたの部屋はより優雅な雰囲気を醸し出すでしょう。

また、最新のデジタル技術を駆使して復活した古写真は、意外にもモダンな家具によく合います。これは徹底した修復作業によって、こうした古い写真にありがちな汚れやキズ、カビ臭い雰囲気を排除したためであり、これによって現代写真のような空気をまとっているためでしょう。

プリントの品質について

当サイトの写真は販売もしています。お求めになりたい方は、こちらからお申込みください。

印刷用プリンタには、高品位印刷ができるプロ用専用プリンタを使っています(キャノンのPIXUSシリーズの最上位機種)。また、印刷用紙には、基本的にはこれとベストマッチングの最高級紙、「キャノン・プラチナグレード」を使っています。

キヤノンが写真用紙メーカーとしての性能にこだわって生産している印刷用紙です。受けた光を増幅させる発色性向上剤を配合しており、印刷部と未印刷部のコントラストを向上させ、印刷をより一層際立たせ、かつてない鮮やかな発色を実現しています。

なお、一般に、写真印刷用インクには、「染料インク」と「顔料インク」の2種類があります。染料インクと顔料インクではインクの特性に違いがあるため、写真作品の色再現性や保存性が異なってきます。その違いを分かりやすく言うと、染料インクは水性、顔料インクは油性、と考えて頂いて良いでしょう。

染料インクは、水性であるため、文字通り紙に染み込むのに対して、顔料インクは印刷用紙のその表面にインクを「打ち込む」といった印象です。染料インクは、「クリアで鮮やか」なのが最大の特徴ですが、一方では光によっては見え方が変化したり、長期間の保存では水分によってインクがにじみやすいという欠点があります。

これに対して、顔料インクでは、顔料粒子を強力なプリンタヘッドで表面に「叩き込む」ため、特徴としては色がくっきり鮮明となり、着色力も強くなるという長所があります。

しかも耐熱性・耐水性・耐光性に優れており、長期間光にさらされても色褪せしにくく、湿気にも強いため、額装して鑑賞する写真には最適です。キャノンの公称値では約100年、耐ガス性でも約50年を公言しています。

領布写真は管理人が自身の手で印刷する「手焼き」であり、外部のプリント専門業者への委託などは一切行っておりません。従って、多数のお問い合わせがある場合には、ご注文をいただいてから発送までに時間がかかる場合もありますのでご了承ください。

 

額縁・マット紙について

種類は多くありませんが、額装についても提供しています。主として、スウェーデン発祥で、ヨーロッパ・北米・アジア・オセアニアなど世界に出店している世界最大の家具販売店「イケア(IKEA)のものなどを用意しています。家具といったらイケアというほど世界では浸透しており、そのコストパフォーマンスとデザインのよさには定評があります。

ただ、作品の品質をさらに引き立てるものがあれば、今後はイケア以外の製品も用意していきたいと考えています。

マット紙についても、直営工場を持つ専門店から仕入れたものを提供しています。黒(墨)色を基本色としていますが、ご希望があれば、別色の取り寄せにも対応しています。

現時点においては、在庫があるものだけを出しています。従って、在庫がない場合は、取り寄せのために時間を頂く場合がありますので、あしからずご了承ください。

芦屋則作品について

芦屋則オリジナル作品はすべて「オリジナルプリント」です。

この「オリジナル」の意味についてはさまざまな解釈がありますが、その意味するところはひとつです。それは、オリジナルプリントは単純なるコピーではない、ということです。写真家自身、または写真家が認めた技術者によるプリントが必要となり、何よりも写真家自身が納得した質の写真であることがその存在要件です。

日本では、「写真は絵画と違って同じものが何枚もプリントできる」とか、「写真は完全な創作芸術ではなく、そこにあるものを撮っているだけ」、「買っても価値がないので転売できない」といった理由からほとんど写真が販売されていません。

しかし、実は同じネガやデータからプリントしていつも同じ写真が得られるわけではなく、完全なるコピーというものはありえません。銀塩写真では1枚のネガからいつも安定した画像を得るということにはかなりのテクニックが必要であり、同品質のものをたくさん刷るには限界もありました。

デジタルの時代になって、そのテクニックを使うのはコンピュータ上になりましたが、そのプロセスが合理化されただけで、作業そのものは銀塩の時代と変わりません。また、プリンターでの印刷にあたっても、細心の注意を払っての出力作業は非常に気を使うものです。

故アメリカの有名写真家、アンセル・アダムスはネガは楽譜であり、プリントは演奏であると語っています。演奏者が違えば、また同じ演奏者でも気分が変われば得られる奏でる音楽は変わってくる、というわけです。写真もまたしかりです。現にアンセル・アダムスは同じネガから時期をずらして違うプリントを発表することも多かったそうです。

このあたりの事情は、デジタル写真でも同じです。デジタル写真とて機材はデジタルであっても、プリントされたものはアナログであり、銀塩写真と同様です。同じものを大量に印刷しようと思えば限りなく同じものに近いものができますが、使用するプリンターの違いや微妙な温度変化で仕上がりがかなり異なってくる場合があります。

一度刷ったプリントが気に入らず焼きなおしたり、現像のシーンに立ち返って微妙に手を加えることはままあります。一枚一枚精根こめて仕上げたものこそがオリジナルプリントであり、管理人もまた、そうしたこだわりで作品を作っています。

 

著作権について

当サイトのヴィンテージ写真は、基本的には著作権の発生しない古い写真を、さらに当サイトで加工した上でオリジナル作品としたものであり、こうした加工品には新たな著作権が発生します。

著作権とは、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、写真、コンピュータプログラムなどの表現形式によって自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を排他的に支配する財産的な権利です。

その保護期間は、著作権の発生から消滅までの期間ですが、この期間において著作権は保護され、著作権者は権利の対象である著作物を、原則として独占排他的に利用することができます。

著作権の消滅時期は各国の国内法令に委ねられていますが、日本を含め、世界160ヶ国以上が締結する文学的及び美術的著作物の保護に関する「ベルヌ条約」に定められた著作権の保護期間に準拠しているところが多く、写真については、以下のように整理されます。

・著作者が明らかな写真は、著作者の生存期間および著作者の死後50年間、その著作権が保護される。
・著作者が明らかでない写真の著作権は、写真が公衆へ提供されたとき、つまりその写真が公表された時から50年で満了する。ただし、この期間内に、著作者が明らかになった場合には、著作権はその著作者の死後50年までとなる。
・写真の保護期間は、各同盟国が独自に定めることができる。

日本はベルヌ条約に加盟しており、著作者が明確な場合には、死後50年、無名の場合には公表後50年という上記の基準に準拠した法律を定めています。

なお、インターネット上で入手した海外の写真について、著作権侵害が適用されるかどうかについては、「発信国法主義」、「受信国法主義」の二つがあり、国際的な議論が進められている段階ですが、現段階では著作権侵害について国際裁判の世界的ルールは存在しません。

発信国法主義とは、送信行為が行われた国の法律を適用するという考え方です。一方、受信国法主義は、受信が行われた国の法律でもって権利保護を適用するというものであり、アクセスをするユーザーが存在する国の法律を適用するという考え方といえます。

しかし、ヨーロッパやその他諸国においては、そのいずれを適用によって裁判を行うかについて、必ずしも統一した見解が出されていないのが現状であり、インターネット発祥の地、アメリカにおいても、州ごとに異なる法制度を有するという特色から、著作権侵害の国際裁判についても、州それぞれの裁判ルールがバラバラに適用されるという状況です。

一方、我が国においても、国際裁判についての実定法は存在せず、またインターネット上の侵害事件については、いまだ裁判例は公表されていません。従って、当サイトでインターネット等から入手し、販売する写真については、基本的には上述のベルヌ条約に準拠した国内法に準拠した考え方を適用するのみとさせていただきます。すなわち、以下が判断基準となります。

・著作者が不明な写真については、それが公表されてから50年以上を経たものは、著作権が消失していると考える。
・著作者が明らかな写真については、著作者の死後50年を経ていないものについては、著作権が存在する。しかし、著作者がとくにその権利を主張していない限り、公表後50年以上経過しているならば、これを利用できる。
・なお、かつて著作権が存在していた写真に他者が複製・加工を加えたものについては、新たな著作権が発生する可能性があることから、これは引用できない。一方では、これらの写真をサイクロスが複製・加工したものの著作権は、サイクロスが有する。

当サイトにおける写真は、基本的には著作権が失効したもの、あるいは著作権の主張がないものを利用しており、けっして違法に入手したものをそのまま販売しているのではありません。しかも当方で修復、加工などの手を加えたオリジナル作品として販売するものであり、基本的な版権は当方に有します。従って、WEB上にある当サイトの写真を利用される場合でも、”PSYCROSS” などの透かしを除去したうえでのご使用はお控えください。

なお、著作権に関しては、芦屋則のオリジナル作品についても以下同文です。透かしの除去や他サイトでの無断でのご利用は、ご遠慮ください。