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守る ~インフラ整備、住環境の改良、環境保全… まちを保全し復活させる

 

まちを「守る」うえにおいて、とくに重要と考えられるのは次の三点です。

第一に、そこに暮らす人々の生命や健康が安全に保護され、安心して暮らせること。そのために防災対策は不可欠ですが、まずは道路や河川、交通、ごみ・し尿処理施設等の「公共インフラ」や電気・ガス・水道などの「ライフライン」がきちんと整備されていること。そして近年最も重要視されているのがインターネットなどの「情報ライン」の整備です。

第二に、ゆとりある住環境の整備。100年もつ次世代型住宅の増進、狭小な住宅や老朽化した住宅の建て替えや耐震化の推進などが必要です。過疎化の進む地方では高齢化対策を進め、集落の維持・復活が必要とされています。逆に人口が集中する都会では、いかに周辺地域に人や家屋を分散させるかが課題です。「医療・福祉サービス」の充実も欠かせません。

第三に、自然環境との共存。人間も動物の一つである以上、豊かな環境・生態系の維持はその存続に不可欠です。外来種の駆除や緑化、動植物多様性の確保、そして海岸や海洋における環境・生態系の保全は島国日本にとっての優先課題です。さらに増え続ける廃棄物の適切な処理やリサイクルシステムの確立も叫ばれています。

 

バランスよくいろいろな言葉をちりばめたつもりですが、まだまだ書けなかったことはたくさんあります。原発の問題もしかり、遅々として進まない津波対策、迫りくる中国からの汚染物質への備え…およそ「社会問題」とされている事柄のほとんどが、まちを守るということにつながっています。

そのすべてを小さな、本当に小さなこの事務所が扱っていけるわけはありません。しかし、こうした問題の中で、どれを中心課題としてまちを守っていくか、ということを常に念頭に仕事をしたい、と考えています。

本項のサブタイトル、「まちを保全し復活させる」にあるような命題を考えていくとき、それを全うするには、まず数多くある問題点課題をいかにきちんと整理できるか、にかかっています。また「安全安心」「ゆとり」「環境」の三つのバランスを上手にとりながら、まちを守るためにどれを優先させるかを見極めなくてはなりません。

問題点課題はそれぞれの地域の特性によっても異なります。たとえば深刻な災害が起こる可能性が高い地域では、これらよりも防災対策が最優先されるべき事項であるでしょうし、長い歴史を持つまちならば、これらに加えて文化遺産をいかに維持していくかなどが重点目標として加えられるべきでしょう。

当事務所が他と違うところ。それをひとつあげるとすれば、それは長い経験により、こうした問題点が何であるかを見極める力があることです。その問題点を課題としてまとめあげ、「まちを守る」というただ一点の目標に向かって仕事を進めていきます。

 

しかし問題は山積み

 

「まちを守る」という課題について、もう少しブレイクダウンしたものについても考えてみましょう。地方レベルで起きている諸問題には実に様々なものがあり、地域ごとにその特色が現れます。たとえば次のようなものがあげられます。

 

・まちの中心の商業地域が、長いあいだに劣化し時代にそぐわないものになってきている。
・高層建築物が増えて日照が減ったり、交通量が増えて著しく環境が悪くなっている。
・高齢化に対応した交通施設やトイレ・エレベータなどの公助施設の整備が遅れている。
・産業の衰退により撤退する企業が相次ぎ、廃屋や空地の有効利用が課題になっている。
・財政難により、公園や病院など、健康保持に関する施設の整備が遅々として進まない。
・観光地であるがゆえの景観対策が進んでいない。ネオンや広告が氾濫している。
・居住地と商業地域・工場地域などの棲み分けが進んでいない。文化・緑化地域が少ない。

 

数ある問題の中から何を優先させるか

 

いかがでしょう。大なり小なりお住まいの地域において表出している問題ばかりではないでしょうか。

これらはそれぞれのまちにとっては時に深刻な社会問題を引き起こしています。問題が多すぎてどれから手を付けていいかわからなくなっている自治体も多いでしょう。

「安全安心な生活」「ゆとりある環境」「自然との共存」の三項目それぞれにおいて確実に及第点を取り、バランスの良くまちを守っていくことが必要であることは言うまでもありません。しかし、好むと好まざるにかかわらず、目先のトラブルを解決することばかりに足を取られているコミュニティは多いと思われます。

しかし良い悪いは別としてそれがまちにとっての最優先事項、憂慮事項であることには間違いありません。ともかく手を付けることでまちの人々が安心する、ということもあるでしょう。

そのまちが抱えている最大のカルマをまず落としてまず自信をつける。スッキリとした上で気持ちを改めて次のステップに入っていく、というやり方は、確かにまちにとってのカンフル剤になりえます。

ただ、渦中にあるひとびとにはモノが見えなくなっている、ということが往々にあります。日々の問題に追われ、はたしてどれが優先事項であるかですら、判断できる能力や余裕が失われているのです。

そんなとき、客観的な目でそのまちの状況を判断してくれる第三者が必要になります。ともすれば混沌・混乱のラビリンスに陥りがちなまちづくりにおいては、外部からそれを眺めることで問題点が明らかになる、その結果解決の糸口が見えてくる、ということはよくあるものです。

しかし大事なのは、その第三社が問題をきちんと見分ける目を持っていることです。長い経験を持ち、いろいろな案件をこなしてきた者にだけそうした見識は備わっています。

当事務所にもその力はあります。ご依頼を受けたまちを客観的にみて、まず解決すべき優先事項を見出します。

良いまちづくりの秘訣。それはやはり注意深く問題が何であるかを見出して整理することです。まず最初に解決できることは何かを考える。そのための計画を立てる。実行する。至極シンプルなことですが、それらひとつひとつのステップを確実に踏むお手伝いをさせてください。

ご一緒にまちの未来を考えましょう。

 

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