コの字型プランは、都市部の住宅によくみられるタイプで、家の開口部をすべて中庭に向け、そこからの採光や通風を得ることができるため、隣接建物群からプライバシーを確保することができます。この案では、玄関ホールを中心として、居間や食堂があるパブリックゾーンとバストイレ、子供部屋などのあるプライベートゾーンに分けています。
全体としての動線がやや長くなりがちである、という欠点がありますが、先のL字型と同様、玄関ホールと中庭を中心としてふたつに分割しやすいため、セルフビルド用住宅としては建てやすいものとなるでしょう。分割されたそれぞれの建物サイズも40〜50m2程度と手頃な大きさになります。ただし、屋根形状に気を配る必要があります。この例では、デザインに配慮して、北側部分の建物に片流れ屋根をかけましたが、東西左右の建物それぞれに屋根をかけるやり方もあります。
西棟:48.0m
東棟:43.9m2
総床面積:91.9m2
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