応用編 第3章 セルフビルドに最適な住宅モデル集 ④
ふたつの２階棟をつくる
この案は、玄関ホールを家の中心部にとり、ここを動線の要として各部屋に通じさせるプランです。動線を集中させる効率的なプランといえ、部屋相互間の独立性も比較的確保されやすいという利点があります。玄関ホールは部屋に囲まれるので暗くなりがちですが、この案では、玄関を入ると突き当たりの階段を通して中庭が見え、踊り場の大きなガラス面から入る採光は、ホールを明るく広く見せます。
セルフビルド用住宅としては、比較的規模の小さい２階建棟をひとつづつ作っていくことになるため、一度にこの大きさの住宅をつくるのに比べて大幅な作業の低減が期待できます。バスやトイレのある東棟を最初につくり、西棟は東棟に住みながら少しずつ作っていくこともできるでしょう。この場合、東棟にもキッチンが必要になりますが、和室部分の一部に臨時のキッチンを設けておくという手もあります。
西棟：62.1m2
東棟：62.1m2
総床面積：124.2m2
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