一雨ごとに緑が深くなっていくようです。昨日は、終日お天気という予報だったと思いましたが、大気の状態が不安定なようで、ここ修善寺でも午後遅くから、雨になりました。雨になる前に、今取り組んでいる庭造りの最終段階で完成させようと思っている「塀」の材料を買いに、伊東にあるホームセンターまで行ってきました。
この界隈には大きなホームセンターがふたつあって、ひとつは、すぐ麓の修善寺駅にもほど近い場所にある、「カインズ・ホームセンター」。全国のあちこちにお店を出店しており、家具雑貨を扱う店として、同じく全国展開を図っている「ニトリ」と同様、おそらく今、最も流行っていると思われるホームセンターです。このカインズに勝るとも劣らない規模を持つホームセンターは、私が知る限り、静岡には二つあって、そのひとつは、「ジャンボ・エンチョー」といいます。
静岡と愛知にしか店舗がないので、おそらく東京だけでなく、それ以外の地域の人にも馴染のない名前だと思います。「ジャンボ」の名のつくとおり、かなり大きなホームセンターで、その旗艦店の三島店は、「ホームアシスト」の名前で出店しています。隣接する大規模モールの「サントムーン」と合わせて、この地域最大の商業施設といえるでしょう。サンムートンのほうは、映画館や大小のブティック、食堂街、スーパーマーケット、ドラッグストアなどなどからなる複合施設で、ないものといえば電気店ぐらい。ホームアシストが隣にあることもあって、週末には多くの静岡県民でごったがえします。
静岡のホームセンター界におけるもうひとつの雄は、「ハンディホームセンター」というお店。こちらも静岡と、神奈川の一部でだけ展開しているお店なので、東京の人はたぶん知らない人が多いと思います。その伊東店は、かなりの規模で、日常雑貨や一般の大工道具、建築資材、園芸グッズ、以外にも「建築金物」の専門棟まで置いている本格的なもの。
このホームアシストと、ハンディーホームセンター、それにカインズホームの3つがあれば、おそらくは家一軒建つのではないかと思うほど、その内容は充実しています。しかしそれぞれのお店にも、あるものとないものがあって、あるいは、あっても値段が高いものもあったりします。このため、それぞれのお店を見比べ、庭造りにおいて一番リーズナブルで役に立つものを選択していくのが、日曜大工の「ツウ」の醍醐味なのです。
と、ここまで書いてきて、やっぱりこういうお店を選ぶにしても、前世のスパイの癖が出とるなー、とつくづく思うのです。あちこち動き回り、情報を収集して一番良いものを選択する・・・ウーン、プロですな~。いっそのこと、探偵でもやるかしらん。
さてさて、しかし、よくよく考えてみると、前世から受け継いでいるという資質は、何もすぐれた能力だけでなく、おそらくは短所も引き継いでいる可能性があります。
そこで、自分で最も劣っているというか、短所は何かなー、と考えてみる。そうすると、ありました、ありました~。大きな欠点が。それは、気が短い、ということ。
いつも思うのですが、男性というものは、女性よりも気が短い人が多いのではないでしょうか。それはおそらく、女性は昔から家の中にいて、狩をして帰ってくる男性を待っていることが多く、そのため、いやでも気が長くないと生きていけないということに由来しているのだと思います。逆に男性は、外で狩をするにしても、おなかをすかせている家族のために、日の暮れる前にできるだけたくさんの食糧をとって帰る必要があります。
急ぐ側と待つ側、どちらがイラッチかというと、その差は歴然ではないでしょうか。
結婚など、何等かの形で女性と生活を共にしている男性の多くはたぶん経験していると思うのですが、たとえば、二人で出かけるときの準備にかける時間。これは、女性のほうが断然多いと思う。まず、髪を整えるのから始まって、次いでは化粧、そして、おべべの選択。これで終わり、さあ出かけようかという直前になって、あ、ちょっと待って、今晩のおかずにするものチェックするから冷蔵庫みてくる~、とか、テーブルの上が片付いてないから、ちょっと待っててね、とか、あ、お隣に回す回覧板みてなかった、とか、とか、とか。
そして・・・ようやく玄関に至り、いよいよ外へでようという段階になり、男性の怒りは極地に達するのです。その前には、鏡をみながら履いていく靴をあれこれ選び、ど・れ・にしようかなー♪ と迷っている彼女の姿が・・・
時計をみると、でかける予定の時間をはるかにオーバーの1時間。えーかげんにせーよー!
・・・日頃のうらみが積もっているせいか、ここのところ、ちょっと熱くなってしまいました。―――えー、ともかく、女性は絶対、男性よりも気が長いと思う。そう、男性が気が短いのではなく、女性のほうが気が長いのです。
と、議論がどっかへ行ってしまいましたが、話をもとに戻すと、かくいう気の短い男性陣の中にあっても、自分自身はとりわけ気が短いほうだと思う次第。
たとえば、人の話を聞いている中、話の冒頭でその話の骨子がだいたいわかってしまったときなど。初対面の人やあまり親しくない人なら、相手の気持ちもおもんばかって、そういうときは笑顔でうなずきながら、最後まで辛抱して聞くのですが、ごく親しい友人や家族、そしてタエさんだった場合などにはもう大変。で、結論はなんなの、あ、そんならわかってるよ、話は終わりね、ということになるのです。
このほか、釣りはもちろん、お店などの行列に並ぶなんてもってのほか。料理や掃除は手短に。人ごみの中を歩くのは大嫌いです。人をよけるために、歩行時間が余計にかかってしまうから。このほか、自分が気が短いなー、と思い当たることは、やまほど。別にこれ以上例をあげる必要もありませんが・・・
そして、スパイだったという、前世を振り返ってみて、なんでそんなイラッチだったのかな、と考えてみたりするのです。
思うに、スパイというものは、できるだけたくさんの情報を集めてこなければならないもの。情報を収集する場所も、情報を提供してもらう人も、できるだけたくさんあったほうが良いわけです。そして、です。同じ時間内でできるだけたくさんの情報を集めようと思ったら、やはりできるだけ効率的に行動しなければなりません。短い時間の中で、できるだけたくさんの場所へ行き、多くの人に会って、情報の断片を収集する・・・それができなければスパイとはいえない。なんてなことを思うわけです。
そうかぁ、それで気が短いのか— と一人合点。しかしそれでこの項を終わってはいけませんね。問題は、それを是正するために現生に生まれ変わってきているはずなので、それがどうなっているか、です。
そういう癖がこれまでに更生されてきているかどうか、と、考えてみたのですが、これまでのところ、あまり是正はなされていないか・・・な。しかし、これはよくタエさんが言うのですが、曰く、そういう性格を直すために、私と結婚したのよ。わたしがのんびり屋であることによって、そのイラッチが試されているの。それによってあなたの、辛抱強さが鍛えられていくのよ・・・だそうで、よく言うよ。
とはいえ、気が短い、というのはまあ、短所ではあるのですが、考えてみれば、ものごとをできるだけ効率的に行おうとする性格のあらわれでもあって、必ずしも悪いことばかりでもないような気もするのです。短気だからこそ、ひとつのことが長続きしない・・・でもそうであるがゆえに、人よりもよりたくさんのことにチャレンジできる、そういう考え方もあります。
なので、とりあえず、今のこの短気な性格をすぐに直そうという気にはならないのですが、前世では、もしかしたらその気身近な性格がゆえに身を滅ぼしたということもあったのかも。
それは、このブログでよく出てくる霊能者のSさんに前世リーディングをやってもらったときのことです。どうもそのスパイだった人生のときの、死に際の様子がわからない、とおっしゃるのです。アラビアンナイトの時代だったそうですから、どこかの砂漠の中で掻き消えるように消えた!? ということのようなのですが、その原因は果たしてなんだったのか。先を急ぐあまり、無理な旅行をして、砂嵐の中で行き倒れたか・・・とか想像するのですが、この短気な性格からすると、ありえん話でもない。
そして、そのスパイだった人生は、実はタエさんの前世と大きなかかわりがある、と教えられたのもそのときです。
そのお話はまた長くなりそうなので、またの機会にしましょう。今日はこれから、庭の塀の基礎を作るという大仕事が待っています。明日以降、体がボロボロになっていなかったらまたアップしましょう。