庭風水ことはじめ

先日の日曜日は、この別荘地の一年に一回の大掃除デーでした。この別荘地で「自治会」に加入している住民一同が広場に集合し、自治会長の朝礼のあと、それぞれの持ち場に散って、清掃を始めるのです。当別荘地には、「管理組合」と「自治会」の二つがあり、管理組合は温泉施設の管理や別荘地内の清掃なども行います。

お金を払ってやってもらっているので、本来、住民は清掃作業などする必要はないのですが、管理組合でできない部分もあるので、そこは住民がやろうということのようです。そのほか、住民同士のふれあいの場も必要だろうということで組織されたのがこの自治会。言ってみれば町内会のようなもの。管理組合が主だったところの清掃や伐採をやり、個人宅から出た伐採木や草は自治体の住民が共同で集めて、管理組合に渡す、というのがこの日の清掃作業。

我が家もふたりして、朝早くから起き、朝8時には別荘中央の広場に集合しました。ここで自治会長さんからの「訓令」を受けたあと、自分の地区の清掃作業に突入。といっても、普段から管理組合さんが結構きれいにしてくれているので、それほど地区内で大がかりの清掃をするところはなし。自宅のすぐ下を通っている側溝の掃除をしたら、公共の作業はもう終わりです。共同の仕事が終わったら、自宅から出た伐採ゴミも出してよい、ということでしたので、先日までに庭から出た大量の草木を表の道路まで出すことにしました。

先だってもブログに書いたように、我が家の庭はその昔、うっそうと木の生い茂る「森」状態だったらしく、そこに生えていた木の切り株があちこちにありました。リフォームをしてくださった大工のTさんの助けで大部分を捨てたのですが、その後も切り株除去の作業を続けたところ、両手で抱えても持ち上げられないような切り株が二つ。その切り株やほかの切り株を抜根するときに地中から掘り起こした根っこや、草刈りによって出た大量の草ゴミなどもあり、これらを庭から下の道路にまでおろすだけで小一時間かかったでしょうか。

そのおかげもあって、ようやく庭をゴミひとつ落ちていない状況にすることに成功。これでようやく庭木が植えられるような状態になりました。

あらためてきれいになった庭を眺めながら、ここへ来たときはもっとすごかったよなーと思い出していましたが、そうだ、昔の写真と比べてみよう、と早速現状の写真をとり、パソコンに残っていた、ここに初めて来た当時の写真を比べてみました。

すると・・・ すっ、すごい。なんだこの変化は。と自分でも思うほどの変わりよう。草がぼうぼうで生い茂り、小山状態だった庭が今や平地になり、すっかりさっぱり。よくここまで頑張ったなーと、自画自賛。これでようやく自分の庭になった、といい気分です。


ここに初めて来たころの庭 草ぼうぼうで小灌木だらけ


最近の庭 草も切り株も撤去して、さっぱりきれい

しかし喜んでばかりはいられません。せっかくきれいにしたのですから、新しい庭木を入れてさらにきれいにしたいところ。ということで、昨日、近くにあるホームセンターのいくつかで、我が家の庭に適した植木をさがしてくることにしました。

私にとって、庭づくりはこれが初めてではありません。ここへ来るまえの東京で持っていた戸建住宅にも広い庭があり、ここを開墾して庭造りにはげんだ経験があります。しかし、初めての庭づくりだったので、あの木も欲しい、この草も植えたい、で脈略なくいろいろな草木を植えた結果、和風なのか洋風なのか、はたまた畑なのか果樹園なのかわからないような庭になってしまいました。

あげくの果ては、手入れが面倒くさくなり、長い間放置状態。当然、木々は伸び放題になり、ジャングルのような状態となり、この家を売るときにはその伐採だけで大変な思いをしました。

なので、今度の庭では同じ轍をふまないように、と、できるだけ計画的にやろうと思っています。これまでの経験からいうと、おそらく庭造りで一番大事なのは、樹間と配置。樹木というものは、小さくても数年ですぐに大きくなるものなので、はじめは木と木の間が狭いと思っていても、あっというまに枝が伸びてその空間が狭まってしまいます。木々の性質を見極め、どの程度の大きさになるのかを考えつつ、大きいものは背後に、小さいものは前に植えていく、というのがセオリー。かつ、植える草木の季節変化による移ろいを考えつつ配置を決めていく・・・というのですが、わかっていてもこれがなかなか難しい。

十数年前に建設コンサルタントをしていた当時、あちこちの公園計画に携わったことがあるのですが、その当時にお付き合いのあった造園技師さんが、花を一年中、つぎから次へと咲かせていくのは、本当に難しい、とおっしゃっていました。プロですらそうなのですから、素人の我々にとってもやさしいわけはない技術です。

ところで、庭造りといえば、最近は「風水」の考え方を取り入れる人も多いと聞きます。私自身はまったくといっていいほど風水には興味はなかったのですが、東京で仕事が行き詰ったのも庭造りに失敗したからではないか、などと考えると今度の庭造りでも少しは考えておいたおいたほうがよいのかも、という気になってきました。

そこで、我が家の「なっちゃん文庫」で早速、風水関係の本を探してみることに。なっちゃん文庫というのは、タエさんのお母さんの名前、「夏代」さんにちなんでつけた名前。以前、このブログでも書いたかもしれませんが、タエさんのお母さんはスピリチュアルなことに大変興味を持っていた方で・・・というか「スピリチュアル学」という学問があったとしたら間違いなくその学問の先生がつとまるほど、スピリチュアルに造詣が深い人でした。

その夏代さんが残したスピリチュアル関係の書物が、我が家のリビングの壁一面を覆っているのですが、その数およそ1500冊。そういうものへのお金には糸目をつけない人だったので、かなりの高級本や希少本もあり、今これだけのものをそろえようとすると、総額はかなりのものになると思われます。 その内容はというと、霊的なことを扱ったものをはじめとして、占い、ヨガ、宗教、未確認飛行物体(UFO)、はたまた心霊医学に関するものまであり、スピリチュアルに関してはないものはない、といったところ。

その中からガーデニングの風水の本を探したところ、ありました、ありました。「Dr.コパの風水・開運ガーデニング」というのが。Dr.コパさんって、聞いたことがあるなーと思って著者略歴をみると、やはりテレビやラジオなどのマスコミで活躍中の風水専門家。一級建築士で工学博士でもある人だけに、かなり期待できそうです。

と、いってもここでその内容をすべて披露することはできないので、その中ですぐに役立ちそうなものだけを少しご紹介してみましょう。

まず、「八方位別ラッキー庭木」というもの。方位別に植えるとラッキーが訪れる、というもののようですが、それによると・・・

北: 庭の力を無駄にしないために、なるべく下のほうに生えている灌木(低木)がよい。もしくは、下草、色は白、ピンク、オレンジ、赤
西: 金運。お金は黄色を表すので、タチバナや夏みかん。なるべく背が高いほうがよいので、ヤマブキもOK。ピンクの桃も人間関係をアップするのでよい。
東: 東に赤い実があると、仕事運や事業運が上昇する。姫リンゴや柿など。花木ならば赤やブルーが咲くもの。
南: 才能アップの方角。一対の木を植えるとよい。紅白の梅とか、植木鉢でも花壇でも一対のもの。ただし、赤赤などの同じ色どうしは避ける。才能の月と言われる6月に実をつけるものが良い。グミやサクランボなどもよい。

・・・だそうです。このほか、「目的別開運ガーデニング術」というのもありました。

健康運: 1、5、9月に咲く花がよい。色は赤を中心に白、黄色。場所は東側の庭か、庭の中心から東側。
金運&不動産運: 2、6、8、11月に咲く花。お金と言えば黄色。白やブルーもよいが、より黄色い花が多いほうが良い。西側の庭。
恋愛運: 3、4、5、8、9月及び12月末に咲く花。ピンク、白、赤、黄色、ブルーの4~5色に咲く花。たとえばデージーやパンジー、クロッカス、スイートピー、ポピーとか。これらが東~東南~南側に咲き乱れれば恋愛運アップ。
仕事運: 3、7、10、11月に咲く花。赤とブルーの花が東の庭に咲くということなし。仕事で疲れ気味ならば、東北の鬼門の方向に白い花や赤い花や実をつけるものを植えるとよい。

このほか、この本をちらみして、なるほどな、と思うカ所がいくつかありました。たとえば「木は自分がはえたいところにはえている」というもの。

庭木は移してきているものがほとんどであるけれども、もしかしたらその木は自分の意に添わない場所に植えられていると感じているかもしれない、というのです。たとえば、北側に茂って風よけになるつもりで成長してきている木を移植して、南側に植え、必要もない日陰をつくるとか。西に植えることでツキを呼ぶ黄色い花を北側に植えるとか。花や木のパワーを生かすには、それにふさわしい場所選びが大切だとコパさんはいいます。

また、5000円で買ってきた1mほどの苗木が、2mになったとすると、その木の価値はもうその時点で2万円くらいになっているはず。庭造りは財産づくりのようなもの。時間と気を遣い、愛情をかけて育てれば自分の財産が増えることになる、とか。なるほど、なるほどです。

風水については、勉強を始めたばかりですが、なかなか面白いものではある。ちょうど庭造りを始めたばかりでもありますし、これを機会に金運も仕事運も健康運もアップさせたいところです。

恋愛運は? うーん。これはアップさせるといろいろ問題もあるかも。なので、そこそこにしておきましょう。でも「そこそこ」ってどのくらい?