生まれ変わりのセオリー

3月になりました。本日、〇〇歳を迎える私ですが、年齢の割には元気です。

とはいえ、最近の運動不足がたたって肥満とまではいえないまでも、BMI値はギリギリです。また血圧が高く、コレステロールがかなり溜まっている可能性があります。さらに右手にはCM関節症という爆弾を抱えていて、年内中にも手術が必要です。

人間だれしも齢を重ねていけば、それなりに悪いところは出てきます。調剤薬局を展開する会社が、全国の65歳以上のシニア世代男女約1,000人を対象にインターネット調査したところ、およそ半数が定期的に医療機関にかかっていたそうです。さらにその半数が何等かの薬を処方されて毎日飲んでいました。

老化というものは止められるものではなく、地球上にあるほぼすべての動植物に老化は存在します。アメリカの生物学者、バーナード・ストレーラーは老化現象には、以下のような4原則があると言っています。

普遍性:老化は遅速の差はあっても、生あるもの全てに共通して必ず起きる。
内在性:老化は誕生や成長と同様に、個体に内在するものによってもたらされる。
有害性:老化によって生じる現象は生物にとって有害なものがほとんどである。
進行性:老化は突発的に起きるものではなく、普通のプロセスによって生じる。

さらに老化は不可逆性であり、一度起きると戻ることはないそうです。つまり、老化が始まれば、誰しもが死までまっしぐらに進んでいくということです。

古代より人は生まれてから既に始まるこうした死へのプロセスを嘆き、できうれば不老不死の体を手に入れたいと考えました。永遠に権力を手にしていたい多くの指導者たちが不老不死の薬を求め、配下の者たちに世界の果てまでそれを探しに行かせました。

しかし、不老不死とはそんなにいいことでしょうか。生き続けるということは「永遠に続く生の苦しみ」「死による終わりがない苦しみ」が継続していくということでもあります。不老不死は人間の憧れですが、長く生きることを苦痛とみる向きも多く、それを求める愚かさや、永遠の生にまつわる悲しみを伝える寓話や伝説も数多くあります。

例えばフライング・ダッチマンは永遠の責め苦を受けるために不老不死を与えられました。これはオランダの伝承で、アフリカ大南端、喜望峰近海でオランダ人船長が風(神)を罵った結果呪われ、船は幽霊船となって船長がたった1人で永遠に彷徨い続けるようになった、というものです。

またギリシア神話のプロメーテウスの話も有名です。ゼウスの反対を押し切り、天界の火を盗んで人類に与えたプロメーテウスは、ゼウスによってカウカーソス山の山頂に磔にされ、生きながらにして毎日肝臓を巨大な鷲エトンについばまれるようになりました。不死の彼の肝臓は夜中に再生し、のちに開放されるまで3万年もその責め苦に遭ったといいます。

不老不死であるがにゆえ、永遠に苦しみ続けなければならない、というのはある種拷問です。そんな責め苦に遭うならば、いっそ死んでしまった方がましです。天寿という言葉がありますが、人にはもともと与えられた寿命というものがあります。恣意的にそれを延ばさずとも、その時がくれば自然に死を受け入れるべきではないでしょうか。

事故に遭ったり病気になって途中で死ぬ人もいますが、何も障害がなければ人は老衰で死にます。これがもともとの「寿命」です。




ただ、人の平均寿命は普通、事故死も病死も自然死も含めたすべての死亡年齢をもって計算します。年齢別推計人口と死亡率のデータを基にして平均的に何歳まで生きたかを計算したものが平均寿命として公表されています。

WHOが発表した2020年版の世界保健統計によると、世界全体の平均寿命は72.0歳で、 そのうち男性が69.8歳、女性が74.2歳です。

平均寿命が特に短い国は東欧やアフリカに多く、一番短いレソトは男女平均で52.9歳、中央アフリカ共和国が53.0歳、シエラレオネが53.1歳などです。一番短いレソトの平均寿命は、日本の63%にすぎません。一方、平均寿命が最も長い国はモナコ(男性85.4歳、女性93.3歳)で、次いで日本(男性82.7歳、女性89.5歳)、シンガポール、マカオ、と続きます

では、過去に最も長く生きた人は、といえば、生没年月日が判明している中ではジャンヌ・カルマンという1997年に亡くなったフランス女性で、122年と164日生きたとされます。また2番目は、アメリカのサラ・ナウスで、1999年に119歳と97日で亡くなっています。

長く生きるのがいいかどうかの議論は置いておくとして、多くの人は、できるものなら長く生きていたいと願うものでしょう。そうした人にとっては朗報があります。

最近では薬物摂取により医学的に寿命を延ばすことが可能になってきています。抗生物質の一種であるラパマイシンにマウスの寿命を伸長させる作用があることがわかっており、これを使って高齢化している動物個体の寿命を伸長させる研究が進められています。

また、低カロリーの食事をとることが、寿命を延ばすことも分かっています。普通栄養は足りているほうが良しとされますが、逆に栄養の不足が細胞中でのDNA修復の増加を引き起こし、新陳代謝を減少させるそうです。結果としてこれがゲノムの不安定性を減少させて、寿命を延長させるようです。

また、高地に住む人は寿命が長いようです。標高1000~3000 m程度の高地に住む民族には長寿者が多く、また冠心疾患や高血圧症の発生率が低いことが報告されています。

これには高地における低酸素という条件が関係しているようです。低い酸素濃度下での運動は体内で主要なエネルギー源として利用されているグルコースの解糖を助けます。結果として、血糖値が低下し、糖の吸収を制御しているインスリンの効果が改善されます。男女平均の寿命が87.68歳と日本で最も長い長野県は、平均標高も日本一で1,132mです。



長生きのためには、糖尿病などの贅沢病にかからないことも重要です。糖尿病の人の平均寿命は男性で約10年、女性では約15年ほど普通の人より短くなっています。高血糖は体の中のタンパク質をも糖化させ、本来の機能が損なわれることで種々の障害を発生させます。

この糖化は、血管の主要構成成分であるコラーゲンや目の水晶体やレンズ(クリスタリン)を構成するタンパク質にも影響し、白内障なども引き起こしやすくなります。また同様のメカニズムにより動脈硬化や血管障害も進行します。

日本の糖尿病の患者数は、40年前には3万人程度だったのが、現在では700万人程度にまで増加しており、糖尿病予備軍を含めると2000万人に及ぶとも言われます。アルツハイマー型認知症や悪性腫瘍の発生とも関係が深いことが最近の研究からわかっており、その原因としては肥満、喫煙、運動不足などが上位にあげられています。

予防するためには、喫煙をやめ運動を心がけることが必須ですが、食生活の改善が最も効果があります。決められたカロリーの範囲内で、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよくとる工夫が大切です。

適度な労働を行っている農漁村部の人には糖尿病が少ないようです。彼らは、生活習慣として魚や豆類を十分にとり、野菜や海草を多食しています。こうした地域には長寿村も多く、逆に米や塩の過剰摂取、魚の偏食の見られる地域は短命村が多いようです。

それにしても、素朴な疑念として、寿命というのはどうやって決まるのでしょう。我々人類を含めた動物における寿命の決定要因は、現在も論争中だということで、充分に説得力のある仮説はないといいます。しかし最も多くの人が支持しているのが「テロメア説」です。

動物は、その成長過程において、細胞分裂を繰り返しますが、その分裂のたびに染色体の端にある「テロメア」という部分が短くなります。ある程度以下になるとそれ以上は分裂できなくなり、これが老化と関係していのではないかとされています。しかし、細胞の老化だけが体全体の老化を司るものではない、という意見もあって定説とまでには至っていません。

また、偶然説というのもあります。これは祖先種においてたまたまある寿命があるものができ、それが遺伝する過程において、とくにその子孫の生存に問題がなかったためたに、その創始者の寿命が受け継がれてきた、とする説です。

人類の祖先はアフリカを起源とするのが定説のようですが、現在の我々の寿命が最大でも100年程度なのはこのご先祖様の寿命を引き継いでいるという考え方です。これは創始者効果ともいいます。

創始者効果は競合している系統が死に絶えることによって継承されます。ということは、我々の先祖と競合していた類人猿がもっと長生きであり、彼らが我々と戦って生きながらえていたなら、もっと人類の寿命は長くなっていた可能性もあるわけです。

かつて大西洋に沈んだアトランティス大陸の人々の寿命は数百年もあったという説があります。

このほか、心拍数説というのもあります。これは脊椎動物の寿命はその生涯で限られた心拍数によって決まるという説で、哺乳類の場合その上限は20億回とされます。

心拍数は生年を重ねるごとに短くなるほか、人によっても差異があるので、単純計算は成り立ちません。が、仮にある人の一分間の脈拍数を60 ~80回、平均70だとして計算すると、この人の寿命は47.6歳ということになります。しかし、20億回の根拠はあいまいです。




人を含めた生物に寿命がある理由として、さらには「個体使い捨て説」というものもあります。例えば、ゾウリムシには人間と同じようにある一定の時間の「生理的寿命」があり、それを「使い捨て」しながら次々と生まれ変わります。

生理的寿命とは、天寿を全うして老衰などの生理的原因によって死亡するまで続く個体の生存期間のことです。生理的寿命がある生物は人間を含めて複雑なものが多く、このゾウリムシも単純そう見えますが、実は単細胞生物としては異例な複雑な構造をしています。

ゾウリムシが生殖するときには、もう一つの個体と細胞接合して新たな細胞が作られますが、元あった体はそのほとんどは捨てられます。これは、元からの古い体を修復しながら生き続けるより、新個体の生成の方がコストが少ないためと考えられています。

ゾウリムシ以外の生理的寿命がある生物も同様に、老化した部分を順番に再生していくよりほとんど、あるいはすべて捨ててしまい再生するほうが種の保存上、効率がいいわけです。

ただ、人間の体の再生の場合に問題となるのは、そこに知性があるということです。死んだ後に再生したとしても、その新しい体で元の体にあった知性をそのまま持ち続けることができるのでしょうか。

肉体が生物学的な死を迎えた後、非物質的なものについては違った形態や新たな肉体を得て新しい生活を送るという考え方があり、これを「転生」といいます。わかりやすい言い方をすれば、「生まれ変わり」でありその存在を繰り返すことです。新生とも呼ばれています。

「非物質的なもの」を霊と呼ぶか、なんと呼ぶかは脇に置いておいて、宗教人類学者の竹倉史人さんは、生まれ変わりについて、「現世で生命体が死を迎え、直後ないしは他界での一時的な逗留を経て、再び新しい肉体を持って現世に再生すること」と定義しています。

しかし、生まれ変わりを信じない人も多く、その信仰・信念は一部の人から見れば荒唐無稽なものです。ただ、近年宗教的観念への信仰率が減少する中で、転生を信じる人の率は増加しており、日本でもある調査で半数近くの人が「輪廻転生はあると思う」と回答しています。



生まれ変わりを現実的な「科学」だとして研究する学者も多く、転生を扱った学術的研究の代表的な例としては、アメリカ・バージニア大学の超心理学研究者・精神科教授のイアン・スティーヴンソン博士による調査があります。

博士は1961年にインドでフィールドワークを行い、いくつかの事例を信頼性の高いものであると判断し、前世の記憶が研究テーマたり得ることを確信しました。そして2〜8歳だけを対象とした調査を行いました。その理由は大人になってから前世を語る人々の事例は、成長過程で得た情報を無意識に再構築している可能性があると考えたからです。

その結果、子供たちが自発的に前世を語り始めるのは、発話が可能になる2歳から5歳までの間であり、多くのケースでは5歳から8歳までには語るのをやめてしまい、成長するにつれ本人の記憶からも忘れ去られるということが判明しました。

スティーヴンソン博士がさらに調査した結果、子供たちが語る内容は,前世の人物が死亡した時の様子や居合わせた人や物の描写、死亡してから生まれ変わるまでの様子など多岐にわたりましたが、わずかな記憶のみをもつ子供もいれば、膨大な記憶を持つ者もいました。

ただ、そうした子供たちが示す行動には、共通点がありました。まず前世の家族に対する親近感の表明があり、「現世」への違和感を表明することも多く、「本当の親のところへ連れて行って」などと訴える事もありました。

前世の居住環境や親族の名を語り、その証言が事実と符合した例も多く、また死亡した時の状況への恐怖があり、例えば特定の乗り物や火や水、銃火器などへの恐れが見られました。

前世の人物と同様の食べ物や衣服の好き嫌い、似たような発話や動作が見られ、また前世の死に方に関連した先天性欠損や、痣、ホクロなどが多々ありました。博士はこれらを生まれ変わりの最有力の証拠となると考えるようになり、「先天性刻印」と呼びました。

前世の人物が死亡した時の創傷痕・手術痕ないしは生まれつきの欠損などが、現世に受け継がれて、痣やホクロ、欠損型奇形などとして再現される、というものです。中には、死ぬ前に際に鋭利な刃物で手や指を切断されたために、その部分が先天性奇形となって現世人格に再現された例もありました。

スティーヴンソン博士は、その著作「生まれ変わりの刻印(春秋社)」の中で、こうした112に及ぶ先天性刻印の事例を報告しています。そのひとつとして、トルコのハタイ地方に生まれたセミル・ファーリシという少年の証言の例をあげてみましょう。

ファーリシの遠い親戚にセミル・ハイイクという男がいました。彼は2人の姉妹を強姦した2人の男を報復で殺害し山岳地帯に潜伏していました。しかし警察に包囲され、ライフルで自殺しました。ハイイクが死んだのは、ファーリシが生まれるほんの2、3日前でした。

生まれてきた彼には、右顎の下に大きな痣があり、そこから出血がありました。ファーリシが生まれる前の晩、彼の父親はセミル・ハイイクが自宅に入ってくる夢を見、彼が自分たちの息子として生まれ変わろうとしていると思ったといいます。

それを裏づけるように彼は、言葉が話せるようになる2歳頃からセミル・ハイイクであった前世を語り始めました。また、家を訪れる警官に敵対的な態度を示すこともあり、棒きれをライフルに見立てて遊び、父親のライフルを持ち出し人を撃とうとしたこともありました。

ファーリシには、右顎の痣のほかに、左の頭頂部に髪の毛のない部分があり、これは喉にライフルの銃口を当て、足で引き金を引いて自殺したハイイクの遺体の状況と一致することがわかりました。毛のない部分は、顎から入った弾丸が頭蓋の外へ貫通した痕だったのです。



スティーヴンソン博士の調査では、こうした前世の体の痕跡を持つ子供たちの割合は、どの文化圏でも男児が多いようでした。更に彼らが語った前世の記憶は、事故や殺人などによる非業の死が圧倒的に多くを占めていました。自然死ではなく、突然人生に終止符が打たれるケースが多いのはそれだけ衝撃が大きく、記憶が継承されやすいためでしょう。

前世と現世の性別が異なっている場合には、性同一障害的な兆候を示す子供も多く、また前世で成人していた場合、その記憶を語る子供たちの物腰は大人びたものになり、早熟な性的行動や、酒・タバコといった大人の愛用品への嗜好も見られました。

死亡した前世の人物の親、あるいは前世を受け継いだ人物の父親や母親が予告夢を見ていたケースも多くありました。「次に生まれる子供は、死者の生まれ変わりである」といった夢などがそれらで、生まれ変わる場所を正確に指摘した夢を見たケースもありました。

スティーヴンソン博士は、さらに衝撃的なケースにも出くわしました。前世を語る者の中に、その前世で語っていた異なる言語をしゃべるものがいたのです。収集した約2000例のうちのわずか3例でしたが、きわめて信ぴょう性の高いものでした。

これらの事例における退行催眠では前世の人格が出現し、本人がアメリカ人であるにも関わらずスウェーデン語やドイツ語などによる意思疎通ができたほか、前世の言語での歌を歌う能力などが確認されました。

精神科の学者であるイアン・スティーヴンソンは、こうした生まれ変わり事例について、あらゆる面から科学的な検討を加えました。作り話説や、自己欺瞞説、偶然説、潜在意識説、記憶錯誤説、遺伝記憶説、ESP仮説 (超感覚的知覚説)、憑依説などがそれらです。

自己欺瞞説というのは、「前世がある」と子供が自分自身に強く言い聞かせているという説です。また、偶然説はすべてを単なる偶然の一致と片付ける説です。しかし、博士の調査の結果、前世を語る子供たちが暗示にかかりやすいといった事実は認められず、また偶然説も先天性刻印の一致の確率のほうが高いことなどを鑑みて否定されました。

潜在意識説は、テレビやラジオなどから見聞きした前世にまつわる記憶が潜在的に残っており、後になって思い出すのではないかとする説です。しかし、彼らが語る過去の人物の情報はマスコミが語るものよりはるかに詳細であり、また2歳や3歳といった小さな子がそうした情報を1,2度聞いたくらいで覚えられるはずはありません。

さらに遺伝記憶説は、子供が遺伝の影響により何らかの記憶を受け継いだのではないか、という説です。しかし、子供が持つ前世の記憶の詳細は、遺伝に基づいて再現されるであろう記憶の内容よりも質量ともにはるかに上回っているため、この説にも説得力がありません。

ESPは、超感覚的知覚の略で、通常では知る由のない出来事を子供が知っているのは超能力によるという説です。しかし、調査した子どもには、そうした能力をもっているという証拠は見当たりませんでした。また、この説では真性異言や先天性刻印を説明できません。

憑依についても、子供たちの支配に成功した人格が4~8歳になるころに一様に憑依をやめてしまうことに疑問が残ります。また、一般に憑依では人格変化や意識変化が見られますが、子供たちは特にそうした変化を示さずに記憶を話していました。

こうした、いろいろな観点からの検討の結果、最終的にスティーヴンソン博士は「生まれ変わり説」が最も妥当な解釈であると考えました。そして、人間の発達、言い換えればその成長は、遺伝要因と環境要因に加えて、「生まれ変わり」という第3の要因の影響を受けるのではないか、と考えるようになりました。

博士は「事例報告をつぶさに読んだ上で各自が自分なりの結論を得るべきであるから、私の解釈は重要でない」と語った上で、アメリカでも屈指の名門大学の教授であるというその立場においても、「生まれ変わり説」はありうる、と断言しています。

アメリカには、サイコップという超常現象の科学的調査を行う非営利団体があります。超常現象に関する調査と反論を行なう団体ですが、その創設メンバーで著名なSF作家のカール・セーガンも、「生まれ変わりは信じないが、まじめに調べてみるだけの価値がある」と評しています。

イアン・スティーヴンソン博士は2007年2月に亡くなりましたが、その生前、2600超の事例が収集されました。死後100万ドルの遺産がバージニア大学の医学部に寄贈され、子どもたちが語る前世の記憶の真偽を客観的・実証的に研究する The Division of Perceptual Studies(DOPS)が創設されました。

また、博士の生前、その前世研究は、実業家のチェスター・カールソンという人物がパトロンとして支えました。カールソンは、「電子写真」の基本原理を確立した世界的発明家であり、1959年にニューヨークで売り出された世界初のコピー機は、会社が計画していた総売り上げ台数をたった6カ月で売り切りました。

この会社こそ、印刷機器の製造販売を行う世界的な大会社、ゼロックスです。1981年、カールソンはその功績を認められ、発明家の殿堂入りを果たしています。

生まれ変わりの賛否の議論は現在も続いていますが、今もその存在に賛同する多くの資産家がその研究を支えています。