山口発

実は先週末から、郷里の山口に帰ってきています。六年前に亡くなった父の七回忌の法要のためです。合わせて姉の再婚相手との初めての会食などもあり、なにかと盛りだくさんの滞在でした。

今週の山口はものすごく寒く、かなり分厚いコートを着ていてもこごえるほど。しかし、短い滞在ながらも有意義な時間をすごせました。

馴染みの散髪屋さんにも行き、最近の山口の様子などもいろいろ聞かせてもらいました。ローカルな話ばかりなので、ことさらここで書き記すほどのこともないのですが、「地元」としては耳寄りな話もあり、なかなか良い時間を過ごしました。

最近の山口におけるビックイベントとしては、やはり岩国に新空港ができたことがあげられます。米軍の基地の一部が返還になったため、この場所を整備してできた空港のようですが、山口では二つ目の空港ということになります。

しかし、山口県民のための空港というよりも、岩国はどちらかといえば広島にちかいため、主には広島県の人の利用が多くなるのではないかという観測です。現在ある広島空港は、広島市の東部の西条というところにあるのですが、この地は市内から高速を飛ばしても2時間程度もかかるため、利用客にははなはだ不評でした。

ところが、新岩国空港なら、広島市内からも1時間ちょっとで行くことができます。まだまだ便数は少ないようですが、たとえば東京へ日帰り出張で出る際などには、往復で2時間あまりが浮くことになり、おおいに助かります。これからますます便利な空港として人気が出てくるのではないでしょうか。

ところで岩国といえばレンコンの一大産地です。ご存じだったでしょうか。おそらく日本で一二を争う出荷額を誇ったと思います。今頃からがその収穫の最盛期のはずで、これから本格的な冬になるにつけ、レンコン料理はなにかと滋養を得るのに良い料理素材です。

私が子供のころには、広島発山口方面行の鈍行列車に乗ると、岩国市内の前後では一面のレンコン畑が続く風景が見られ、花の咲くころ、たぶん七八月だったと思いますが、車窓からの見渡す限りの範囲すべてが蓮の花で埋め尽くされるという風情だったのを思い出します。

今はかなり宅地化が進み、見渡す限りハス畑という風景を見るのはさすがに無理でしょうが、いまもかなり広範囲にわたって咲き誇るハスの花が見れるところがあるはずです。これを見ている方で、夏に岩国方面に行かれる方はぜひ行ってみてください。

さて、今日はこれから帰宅のための準備をしなくてはなりませんので、いつものようにだらだら書いている時間がありません。

伊豆への帰路では、先日の笹子トンネルの崩落事故を起こしたのと同じタイプのトンネルをいくつか通ることになります。少々心配ですが、事故の起こる確率を考えるとさほど心配することもないでしょう。

今日はもう書きませんが、この短い滞在を利用して、久々に厳島神社にも行ってきました。さすがに紅葉は終わっていましたが、まだ多少なりとも赤い葉が残っていて、晩秋の風情が味わえました。これまで行ったことのなかった大聖院という高台にあるお寺さんが印象的でした。弘法大師ゆかりということです。

修善寺も弘法大師ゆかりということで、何かしらご縁も感じます。弘法大師の足跡もまたこのブログでたどってみたいなと思います。

そうそう、先週、修善寺虹の里のもみじの夜間ライトアップにも行ってきました。それも書かなくては。ここしばらくは何かと話題に事欠かない日が続きそうです。