スピリチュアルとわたし

私が、スピリチュアルな世界に興味を持つようになったのは、7年前に家内を亡くしてからのことです。

20代の後半から30代にかけてアメリカに留学し、帰国して就職した先で知り合った前妻と結婚したのは1992年。もう19年前になります(早いな~)。結婚した年には、新たな就職先が決まり、家を買い、翌年には息子に恵まれ、それと同時に難関といわれた技術士試験に一発合格し、それからの人生は順風満帆・・・というところでした。そして十数年の間、何事もなく、子育てと会社への往復の日々が過ぎたころ・・・

その年は異様に台風の多い年でした。

恒例になっている山口の実家へのお盆帰省の準備をしていたころ、体調が不良だというので、その年に限って家内だけを残して帰省をしました。彼女のことが気にはなっていたものの、遊びたいさかりの息子は自然いっぱいの山口が大好きで、老いた父母にもその姿を見せたく、息子と二人きりの帰省を果たして帰って来たあとのこと・・・。

病院での診断の結果を聞かされ、彼女の体の異変の原因を知り、愕然としたのを今でも覚えています。

病名は子宮頸癌。診断では中程度の進行ということでしたが、子宮の全摘が必要との医師の助言に従って手術。その結果、なんと妻の病気は末期の状態であることがわかりました。冷たいリノリウムの廊下に家内のお母さんと二人で立って、執刀医からそれを聞かされた時、文字通り頭の中が真っ白になり、気を失いかけたのを覚えています・・・。

その後放射線と薬物治療を続け、一時的に自宅へ帰ることも許されましたが、年を明けてから病状はさらに悪化。介護のかいなく、その年の4月の末に家内は、39歳の若さであの世に旅立ちました。それは、連休前でちょうど家の前の八重桜が満開のころ。雲ひとつない青空のもと、新緑の緑の中、八重桜の花がそろそろと散り始めるころ起こったこの出来事は現実とは思えないようなもので、私の心に深い傷を刻みました。

それから、半年ほどが過ぎ、まだ心の中の整理ができていないころでしたが、心の隙間を埋めるべく仕事も再会したころ、実家の山口の、とある建設コンサルとさんとご一緒に仕事をすることが決まりました。その分野では地元でも一二を争う大手の会社で、その社長さんとの面談のため、本社を訪れた私は社長室に招かれました。

社長さんは私よりも3つほど年上だったと思いますが、先代が大きくした会社を継いだあとうまく切り盛りし、今の会社規模にまで高めた実力者。人格的にも素晴らしい人でしたが、何よりも感心したのは社長室にある書棚。仕事関係の本が多いのですが、歴史や文化に関するものもたくさんあり、ひじょうに読書家であることがわかりました。

読書がこの人格を形成したのだなと感心しつつ、話も合って会話もはずんだのですが、やがて話しのネタもつきかけたころ、その社長さんが本棚から一冊の本を取りだし、私に読むように勧めてくれました。私が家内を亡くしたことを社長に話したためでしたが、その時「この本、ちょっと不思議な本なんですけれども、読んでみられるときっとお役に立つと思いますよ」という意味のことをおっしゃいました。

その本の題名は、「生きがいの創造」。著者は福島大学の教授の飯田史彦氏。現在は大学を退官され、スピリチュアルな精神世界について、数々の公演活動や著作によってスピリチュアルの世界を人々に知らしめるべく、活発な活動をしていらっしゃいます。 

さて、本を勧められた私ですが、正直その時は、技術者部隊の統領である会社社長が勧める本にしては、妙に俗っぽいなという印象でした。しかし、家内を亡くしたばかりで心の中で何かすがるものが欲しいと感じていたのでしょう。早速家に帰って書店で同じものを入手し、それから、数日かけてその本を読みました。

すると、そこに書いてある内容は本当に驚くべきものでした。記述のひとつひとつが本当に私の心の中にスーッと入っくるものであり、心の中で欠けたり傷がついている部分にうまく浸みとおり、癒してくれる感じがしました。しかし、何よりも驚いたのは、読み終わったあと、死後の世界などというものはそれまで全く信じていなかった私が、それを信じて見ようか、という気になっていたことです。

その頃はまだ前妻を思い出してよく涙をこぼしていたものですが、その本を読んで流す涙はその涙とは何か違うな、と感じていたことを今でも覚えています。 

その後、飯田さんのホームページがあることも知り、その他の著作も手当たり次第に読むようになり、それから徐々にスピリチュアルの世界を理解するようになっていきました。飯田先生以外にもたくさんの人がスピリチュアルについて語ったり書いたりしていることもわかり、そうしたものを折につけ読むようになったのはその頃からです。

それらのスピリチュアルワールドのことについては、またこのブログの中で書いていきたいと思います。「生きがいの創造」の内容や飯田さんのその他の著書の内容についても折に触れ、このブログで引用したりさせていただこうかな、などと考えています。

なかでも、技術に関し、合理性を求める仕事に就いている私が、その内容にどうしてそうしたものに共感することができたか、などについては自分なりにもっと整理して語っていきたいと思います。

 飯田史彦さんのホームページは以下のアドレスです。けっして強要は致しません。ご興味あるかた、ぜひ訪れてみてください。(む)

飯田史彦研究室HP  http://homepage2.nifty.com/fumi-rin/
飯田史彦 スピリチュアル研究所「光の学校」 http://iidakenkyusho.jp/