引越先探しの顛末・・・のその後

6月に引越先探しの顛末記・・・を書いてから三カ月が経ってしまいました。久々の書き込みです。その後、何しとったんじゃー!とファンの皆様(いるっしゃるんかしら?)から多大のお叱りを受けそうですが、これが・・・いろいろあったんです。

長くなりそうですが、これまでのことをかいつまんでお話しましょう。

・・・その後、長野県は伊那の家に住むことにしよう、と一度は決め、敷地内にある蔵の中を見せてもらいました。蔵は明治38年に作られたという立派なもの。中は農作物などの貯蔵場所として長年使われてきたようで、我々が中に入ったときにはほとんど何も残っていませんでしたが、若干の農作業用具と、この家のあるじが昔通ったとき使ったらしい古い農業高校の教科書などが残っていました。中はひんやりとしていて、案内してくださった不動産屋さんによると、一年中等して20度以下の気温だとか。かなり古いものなので、あちこち手直しも必要と思われましたが、手入れをすれば部屋として使うとしても十分な広さもあり、暑い夏が苦手な私が書斎として使うにもぴったり。これはこれで結構気に入り、後日、東京へ書類を送ってもらって、仮契約を結ぶことにしました。

 

これでようやく引越先探しも一段落ついた・・・ということで、二人とも少しほっとしました。思えば、ここ二月ほどは、ずーっと家探し。いろんなところへ行けるので、それはそれで楽しくもありましたが、なかなか良い家がみつからないので、少々うんざりしていたところ。それに、ここ数カ月、少し前に大病を患った母親のことも気になっていました。山口に住んでいる私の母は、今年80歳になりますが、若い頃には国体にも出たことのあるスポーツウーマン。私の小学生時代にはママさんバレーのキャプテンもつとめ、地区大会で優勝したこともあるほど、元気なおばさんでしたが、さすがに寄る年波には勝てず、ことしの4月に肺血栓を起こし、生まれて初めての入院。

その後回復してかなり元気にはなったのですが、病気とは別に左足が悪く、年とともにその症状も悪化し、家の中の移動も大変。病気で体も弱っているため、滑ってころんで大けがでもしたら大変・・・ということで、家の中に手摺を付けてあげたいと思っていました。家の中の掃除も最近おっくうになっているようなので、それも手伝ってやりたい。4年前に父が亡くなったあと、家の外も荒れているので、それやこれやで一度帰郷したかったのです。

今回の帰郷の目的はもうひとつ。それは、タエさんが昔住んでいた広島の家の売却。今はテナントとして賃貸ししていますが、我々の長野への移住も本格化しそうなので、こちらの不動産としての処理もそろそろ考えようか、ということ。この話もいろいろあるのですが、長くなりそうなので、やめるとして、ともかく山口と広島の二ヵ所の用事を片付けるため、帰郷することとなりました。

山口のほうの仕事のほうは、思ったより大ごとで、家の外にあった古い温室などを片付けたり、伸び放題になっていた木を切ったりでおおわらわ。かなり疲れましたが、家の中の掃除や手摺付けも含めてなんとか処理を終え、そして広島へ向かったのです。実は広島の家のほうは、既にもう買いたいと言ってくれる人がいて、その方との初めての会合を持つことが主目的だったのです。が、もうひとつ、できればお会いしたい人がいました。

その方は、タエさんのお母さんの代から親しくしていだいている方で、宝石のデザインをやったり、テレビ関連のお仕事もされており、地元では知る人ぞ知る有名な方。二児の母とは見えないほど、いつもチャーミングな笑顔といでたちで年齢よりかなりお若くみえます。しかし彼女の本当の才能というか、持って生まれた能力とは、普通の人では見えたり感じたりできないものが、できること。そう、実は大変、霊的な能力のある方なのです。

最初にお会いしたときに聞いた話では、なんでも子供の頃に数年、記憶がない時期があったとか。いつ頃からそういう能力に目覚めたか、とかはお聞きしたことはありませんが、物心がつくころから、その能力を生かして人にいろんな方々の相談に乗ってこられたようです。

この世の中には、そうした能力を信じない人も多いことから、人にはカウンセラー、またセラピストといった自己紹介をされているようですが、我々二人にはその心配もないことから、いつもその向きのお話も色々してくださいます。また、カウンセリングをするときには、いつも「占う」、という形をとりながら相手の内面的(霊的側面)をみていかれますがそれは表向きのこと。以前、そのことについてお聞きしたら、「占い」という形でもとらないと、一般の人にはなかなか信じてもらえない、すんなりと入っていかない、いう意味のことをおっしゃっていました。

霊能者の方々もそれなりの苦労がおありなんだろうな、と思いましたが、いつお会いしてもそういう苦しみはみじんもみせない方なのです。我々もこれまでもいろんな相談に乗っていただいてきていますが、「占い」の結果は、ほぼ百発百中。それはそうだよなー。本当は占いじゃなく、あちらが見えるんだものな~といつも感心するのですが、彼女曰く、私にも霊感があるとのこと。今のところ、表立ってそういう能力は感じないので、本当かな~と思うのですが。

さて、その方、お名前を出すのは、ちょっとはばかられるので「Sさん」としておきます。Sさんにに今回アドバイスをしてほしかったことは色々あったのですが、一番お聞きしたかったのは言うまでもなく、伊那の家のこと。本当にこれが我々にふさわしいかどうか?でした。

夕方4時近く。広島のアーケード街から少し離れたいつもの喫茶店でいつものように、待ち合わせた三人。その日Sさんは、急に左目に充血が起こったとうことで、眼帯をされていましたが、我々のアドバイスをするには支障がないとのことで、いつものように脇に水晶を置き、カウンセリングを始められました。

質問内容は、家のことが中心だったので、まずそれをかいつまんでお話したあと、「占い」が始まりました。パラパラとカードをめくっておられましたが、いよいよその結果を言葉にされる段になると、「うーん・・・」と何やら腑に落ちないことがあるご様子・・・。これは、きっとあまり良い結論ではないのだな、と正直思ったものですが、その後ポツポツと彼女の口から出て来たのは、予想もできないような内容のお話でした・・・