トルネードにご注意


今日は、「悪天の特異日」と「今日は何の日」や複数の方のブログに書かれていたので、ホントかな……根拠は何だろうと思って気象庁のHPを確認してみたところ、とくにそんなことは書いてありません。

良く考えてみれば、そもそも「悪天」とは何をさすのか、というところもはなはだ疑問であり、単に悪天といっても台風や大雨もあれば、竜巻や強風、大雪も悪天に入るはずです。

気象庁のホームページによると、「特異日」とは、「過去数十年の観測資料から統計的にみて、1年のうちである特定の天気が現れやすい日のこと」を指す、とあります。

従って、何等かの気象状況の特異日を特定するにあたっては、まずは対象とする気象状況の定義が必要なわけですが、「悪天」とは何かが示されていない以上、特異日も決められるわけはありません。

少々古いデータですが、東京管区気象台のホームページに、1967~1996年の30年間にわたる東京の日別天気出現率が公開されています。
(http://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/tokyo/otenki365/otenki365.htm)

このデータをもとに、東京学芸大学気象学研究室さんが特異日の計算を行ったデータをみると、東京地方の4月3日の降水確率は17.5%にすぎず、むしろ、雨や雪の降りにくい特異日となるようです。

もしかしたら、東京だけでなく、全国各地の4月3日の天気データを入力したらもっと降水確率があがって、これが「悪天」につながるという統計結果を誰かが出したのかもしれませんが、気象庁データにもそういう結果はなく、私が調べた限りではほかにもそうした結果が掲載されたようなHPはみつかりませんでした。

さらに「特異日」について書かれたHPを比較してみると、特異日とされたその日も微妙に違っていたりします。統計の仕方の違いや、その解釈、地域差を加味しているかいないか、などなどにもよると思われ、一口に特異日と言ってもいろんなものがあると考えておいたほうが良いでしょう。

なので、「悪天の特異日」などというあいまいな情報を鵜呑みにするのはやめましょう。

こと災害に関しては根拠のない風評は被害を拡大する要素になりえます。日本人が付和雷同的だというのはよくいわれることであり、間違った事実や指導者を信じやすいミーハーな国民性が太平洋戦争の悲劇を招いたというのは多くの歴史家が指摘するところです。

色々な災害の多い国だからこそ、身を守るためにも、せめてこうした身近な気象情報といえどもなおざりにせず、きちんとした認識を持ちましょう。

さて、冒頭から、あーだこーだとウンチクを述べたものの、ところがあいにく今日は、ウソかまことか、本当に悪天の一日になるようです。一日雨ということで、満開になった各地のサクラもその多くがこの雨で散っていくことでしょう。

ところによって竜巻も起こりうるというのですが、エーッ!?4月に竜巻ですか~と、またまた気になったのでまた調べてみたところ、4月に大きな竜巻が起こったという事例はこれまでにはないようです。

小さい竜巻などがまったく起こっていないわけではないのですが、1997~2006年のデータでは、1~12月の中では3月に続いて、2番目に発生確率が低い月のようです。

日本で竜巻が起こりやすい時期としては、9月がピークであり、このあとの10月、11月の初冬にかけても多く発生しています。これは、台風に伴う竜巻や寒気の南下に伴って竜巻が発生しやすい条件が整うからです。

一方、7月や8月の夏にも毎日のように積乱雲が沸きますから、竜巻が起こりそうなものですが、逆に竜巻を生み出すような性質の積乱雲は少ないのだとか。同じ積乱雲でも9月に発生する積乱雲のほうが、竜巻の発生条件としては整った下地になるようです。

10月11月に次いでは12月が多く、その他の月ではだいたい似たような程度の発生頻度のようですが、いずれにせよ通年を通じて条件さえ整えば発生し、その条件の最たるものが台風や冬型低気圧などであり、その他条件さえ整えば、年間を通じてさまざまな原因で発生しうるようです。

一方、場所的にみると、わが国では多くの竜巻が海岸線、すなわち人口密集地域で発生しているそうです。1997年から2006年までの10年間で発生した250個の竜巻について、被害をもたらした竜巻を発生原因別に調査したデータによれば、夏場の台風に伴う竜巻の発生場所は、太平洋沿岸、特に宮崎県、高知県、愛知県、関東地方に集中しています。

一方では冬季の竜巻は、冬場の低気圧に伴う季節風の発達しやすい日本海沿岸に集中します。

ところが、夏でも冬でもなく春や秋の一般的な低気圧においても竜巻は発生しており、ようは竜巻というものは、規模や頻度はともかく、季節を問わず、北海道から沖縄までいたるところで発生するようです。

台風や冬型の季節風下で発生する竜巻は特定の季節に特定の場所で発生しやすい一方で、一般的な低気圧の発達は、一年間を通じて日本中で起こりえますから、これに合わせて竜巻がいつどこで発生してもおかしくないわけです。

実際、近年被害の大きかった千葉県の茂原市の竜巻や、北海道佐呂間町の竜巻、鹿児島県徳之島町の竜巻などは、通常の低気圧の通過に伴い発生しました

2005年12月25日に山形県酒田市で発生した竜巻も本格的な冬場の季節風が吹く前の低気圧に伴って発生したもので、このときは羽越線の列車横転で5人が死亡しました。

このほか、竜巻による被害の大きかったものとしては、2006年9月17日に台風接近時に宮崎県延岡市で発生した竜巻があり、このときには3人が死亡しました。

先述の2006年11月7日に北海道佐呂間町で発生した竜巻でも9人死亡しており、2011年11月18日に鹿児島県徳之島町で発生した竜巻では、住宅一軒が飛ばされ、中にいた3人の命が奪われました。

千葉県茂原市で1990年12月11日に発生した竜巻は、日本で発生した最も強いものといわれ、ダンプカーが飛ばされるなど、その被害ランクはF3と推定されています。

「F」というのは、竜巻の強さを示すスケールで、1971年、シカゴ大学名誉教授の藤田哲也が、アメリカの国立暴風雨予報センターの局長だったアレン・ピアソンと共に提唱しました。

これは竜巻(アメリカではトルネードという)を強度別に分類する等級であり、建造物や草木等の被害に基づいて算出するものです。その階級区分の決定は、写真や映像を用いた検証に基づくほか、状況に応じて、竜巻襲来後に形成される円形の渦巻き模様のパターンや、レーダー追跡、目撃者の証言、報道映像などを基になされます。

F0は、風速17~32 m/sに相当し、F1の風速33~49 m/s程度の竜巻と同様に“弱いトルネード”と呼ばれます。F1になると顕著な被害が目立ち始め、屋根瓦が飛んだり、窓ガラスが割れたりします。

これがF2の風速50~69 m/sの竜巻になると、これは“強いトルネード”と呼ばれ、屋根が剥がれたり、大木の倒木、列車の脱線などが生じます。

この等級はさらに、F5まであります。前述の茂原市の竜巻はF3(風速70~92 m/s)であり、車が飛ばされたり、家屋の倒壊も起こりました。が、日本ではまだF4以上の竜巻は発生していません。

一方、アメリカでは、F4(風速93~116 m/s)やF5(風速117~142 m/s)ランクの竜巻もごく普通に観測され、F5は“想像外のトルネード”と呼ばれ、ある種の「ミステリー」が起こるといわれています。

これは、巻き上げられた車、列車、牛や魚などが空から降ってくるという普通では考えられないことが起こるからだそうです。その昔「マグノリア」というアメリカ映画がありましたが、この映画ではラストシーン近くに、空から大量のカエルが落ちてきました(事実かどうかは知りませんが)。

アメリカでは、2011年4月14~16日の3日間で、観測史上もっとも多い241の竜巻が14州で発生、45人が死亡したほか、バージニア州のサリー原子力発電所への電力供給が遮断され、原子炉2基が一時停止しました。

さらに同じ月の25~28日にも、今度はアラバマ州を中心に米国の南部および東部の各州で425以上の竜巻が発生しており、死者は少なくとも354人に達し1936年以来の大災害となりました。このときもアラバマ州のブラウンズフェリー原子力発電所が外部電源を喪失したため、ディーゼル発電機によりなんとか冷温停止状態が保たれました。

この年には、1日に数10個もの竜巻が起こった場所もあり、中にはF5クラスの竜巻も複数含まれていました。このクラスになると、地上にある住宅はめっちゃくちゃに破壊され、これによって重さが何十キロもある木片や石などのがれきが、時速100キロ以上の速度で別の家の壁を突き破るため、この飛散物は「ミサイル」とまで呼ばれます。

竜巻による被害は甚大でかつ局所的であり、単に強い風速で構造物が破壊されるだけでなく、破壊された物が飛散物として渦を巻き、次々に家屋を破壊していくという負の連鎖が続くという点が特徴的です。しかし、被害に遭わなかったその周囲の住宅は何事もなかったように無傷、というのはよくあることです。

北海道佐呂間町で発生した竜巻でも竜巻渦が通過した所は跡形もなくなってしまい、その近傍では屋根が吹き飛ばされ、剥がされるなど大きな被害が見られましたが、少し離れた場所では軽微な被害、あるいは被害が全く見られませんでした。

我々にとって最も記憶に新しいのは、昨年2012年5月6日につくば市から常総市にかけて発生した竜巻です。

この日の12時35分頃、つくば市から常総市にかけて竜巻が発生による被害範囲は長さ17km、幅約500mでした。この竜巻の規模については当初F2とされていましたが、その後の調査でF3と改められています。

この竜巻により茨城県下では1人が死亡し、つくば市北条地区を中心に住宅など約300棟が損壊、他にも常陸大宮市で住宅など7棟が被害を受け1人が負傷、常総市で4棟・筑西市で25棟以上の被害が発生するとともに、つくば・筑西・下妻各市では停電になりました。

同日12時40分頃には、すぐ近くの栃木県真岡市・益子町・茂木町から茨城県常陸大宮市にかけてもF1〜F2とされる竜巻が発生し、住宅など345棟が損壊、9人が負傷しました。被害範囲の長さは約32km、幅は約650mでした。さらに同日12時30分頃には茨城県筑西市から桜川市にかけてもF1とされる竜巻が発生しました。

竜巻注意情報は栃木県で11時54分、茨城県で12時38分に発表されていたそうですが、被害が起こったのとほぼ同時か直前であり、心の準備をする余裕はとてもなかったでしょう。

しかし、仮に注意報が発令されていたとしても、いつどこに現れるかもわからない竜巻に備えることは容易ではありません。

統計的には、日本でF3ランクの竜巻は10年に1度、F2ランクの竜巻は1年に1度の割合で発生しています。

地球温暖化の影響によって近年竜巻が増えているのではないかという声もあるようですが、過去から、日本の殆どの平野部で発生しており、各県とも意外と多く発生しています。しかし、最近とくに目撃情報が増えているともいわれます。

気象庁では竜巻の目撃情報が増えたことについて、「携帯電話などで撮影するケースが増え、竜巻と確認しやすくなったことが主な要因」とみているようですが、近年、勢力の強い竜巻が目立ってきているとする向きもあり、地球温暖化の影響を指摘する声も高いようです。

日本で発生する竜巻の多くは、F0からF1ランクの“弱いトルネード”ですが、今後F4やF5クラスの強い竜巻が発生しないとはいえません。とはいえ、1人の人間が竜巻に遭遇する確率は、単純に計算すると1万年に1回程度といわれます。

しかし、一方で3年間で2回竜巻の被害に遭った家もあるといい、また前述のとおり、宮崎県や高知県、愛知県、関東平野などの太平洋側沿岸域では台風の時期に、日本海側沿岸一帯では冬季の低気圧の通過時期に多いなど、竜巻の起こりやすい地域と季節があります。

従って、竜巻が怖い人は、冬場には日本海側に住むのはやめて太平洋側に別荘でも造って住み、夏場には逆に日本海側へ逃げる、というのが一番です。無論その逆もありですが、一番いいのは、トレーラーハウスにでも住んで、ジプシー生活をすることでしょう。

しかし、そんなことが可能な人はほとんどいないでしょう。だとすれば、竜巻の予報に注意するしかありません。

竜巻の移動速度は、時速50 km/hを超えるような速いものが多く、気が付いてから逃げたのでは間に合いません。

人は、とかく屋根の下に居ると安心しがちですが、自分がどのような建物の中にいるか確認した上で、竜巻の予報をキャッチして危険を感じるような家なら、その家から脱出するに限ります。過去の例では、建物の中に居たがために被害に遭ったケースが多かったといいます。

佐呂間町の竜巻の事例でも、屋外に居た人が逃げて助かり、屋内に居た人が被害に遭うという皮肉な結果となったそうで、徳之島町でも、自宅に居ながら犠牲となった竜巻被害が多数報告されています。

一般に仮設構造物や強度の弱い住家などは、建物ごと飛ばされる可能性も高く、たとえ強度の強い建物でもガラスが割れ室内で被害に遭うこともあるので、なるべく雨戸を閉めるか、たとえ効果は少ないといえどもカーテンを閉じることである程度のガラスの散乱は防ぐことができます。

また、避難場所に使われることの多い学校の体育館などでも、ガラスが割れ屋根が飛ばされるという被害が多く見られます。いったん窓が破れると、竜巻による強風がその巨大な内部空間を吹き抜け、天上などへの内部圧力が高まるためです。

特に設計の古い体育館などは、風力に対するチェックもしていない可能性があるため、安易にこうした場所を避難場所として頼るのは危険です。むしろ、コンクリートや鋼構造物のしっかりした建物に避難したほうがより安全です。

竜巻は、「積乱雲」の下で地上から雲へと細長く延びる高速な渦巻き状の上昇気流であり、短時間の局所的な現象です。夏になると山のほうにもくもくと沸きだす、あの入道雲こそ積乱雲です。ただし、通常の夏場の積乱雲は通常は激しい雨をもたらすだけで、竜巻にまで発達することは少ないようです。

日本では、温帯低気圧(熱帯低気圧以外の低気圧)や、寒冷前線・停滞前線の通過が多くなる9月以降の時期に発達した積乱雲の近辺で発生しやすく、とくに前線の近辺で多く発生します。

ただし、夏場でも上空への寒気や乾燥した空気の流入があったり、下層への暖湿流の流入などがある場合などの著しく大気が不安定になった時には発生しやすくなります。

従って、その竜巻の親雲である積乱雲が間近くに迫ってくるようであれば、これに注意することで危険を回避することができます。すぐ近くにある積乱雲は逆に視認しにくいものですが、激しい雨を伴った真っ黒い雲が近づいてきたら積乱雲と考えて良いと思います。

竜巻が起こる前兆としては、真っ黒な雲や暗緑色に近い雲が現れる、低く垂れ下がった雲や壁のような雲など不気味な形の雲が上空低い所に現れる、空が急に暗くなる、などがあります。

夜だと、こうした視認情報は得られませんが、風が急に強くなる、風向が急に変わる、雹が降るなどの予兆があるので、合わせて木の葉や枝、土や砂といった飛散物が自宅を叩く音がしたら、自分の周りに竜巻が近づいている可能性を疑いましょう。

竜巻の接近によって気圧が急降下・急上昇すると、キーンという音や耳鳴りといった耳の異常を感じることもあるそうで、激しい気流の渦に伴う轟音、飛散物の衝突に伴う衝撃音なども聞こえることがあるため、危険を感じたら、即、避難するのが一番です。

なお、竜巻発生の予兆として雷が取沙汰されることもありますが、雷も竜巻の発生しやすい気象条件であるには違いないのですが、頻度からすれば関連性はあまり強くないそうです。

避難場所としては、風の影響を受けにくく窓がない地下室のような場所が最も安全な避難場所といわれますが、そんなものはない家のほうが多いでしょう。

このため、もし外部に自宅よりも安全な場所が見当たらず、逃げ出すような時間もなければ、床板をめくって床下へ逃げ込みましょう。たいがいの家には台所に床下収納がありますから、収納ボックスをどければ床下へ入れます。

しかし、ここが最も安全な場所というわけではありません。床下にある土台は上からの家の荷重を支えるためのものであり、下から吹き込む風の揚力には弱いものです。あくまで緊急避難の場所と心得て、できるものならば事前にもっと安全な避難場所を用意しておきましょう。庭に穴を掘ってシェルターを造っておくとか。

これは冗談ではなく、日本ではこのような地下シェルターほとんど普及していませんが、竜巻の常襲地域であるアメリカ中部・東部では、各家庭や公共の建物に堅固に作られた地下シェルターが普及していて、竜巻警報が出たら地下室やここに避難するという対応が市民に広く周知されているといいます。

日本においても地球温暖化のせいで、もし竜巻がこれから増加していくとすると、そういうものを常備する家庭が増えてくるのかもしれません。

ただ、もし、屋外にいた場合はどうするか、です。この場合には、まずすぐに壊れて飛散しそうな車庫や物置、プレハブの建物といった場所を避難場所としないことです。

鉄筋コンクリート等の頑丈な建物の中に避難するのが一番ですが、それすらもない場合には、体が収まるような水路やくぼみに隠れて頭を保護するのが一番適切な避難方法です。山中にいるならば、より窪地は見つけやすいでしょう。

さらには全く隠れる場所もないような草地や耕地にいる場合には、できるだけ態勢を低くし、できれば腹這いになって、自分を風による揚力から保つためのできるだけ丈夫なアンカーを探してこれを握りしめます。

ともかく、日中ならば、いつもと違う異様な雲を見たら、要注意です。最近は天気予報でも竜巻注意情報が出されるようになりましたから、気象情報と併せ、常に自分の目で見て判断する習慣が竜巻から身を守ることにつながります。

しかし、間違っても発生した竜巻をビデオに収めようとか、写メしようかと思わないようほうが無難です。めずらしいものには違いありませんが、自分の命と引き換えに映像を残しても仕方のないことですから……

さて、現在までのところ静岡県地方には竜巻注意報は出ていませんが、私の郷里の山口県では、午前中いっぱい竜巻注意報が出たようです。実家には老いた母親が一人で住んでいるのですが、屋根ごと持って行かれていなければいいのですが……

予報ではこの雨も午後一杯にはあがって明日は晴れ間が見られるようです。明日はこの低気圧一過によってきっと良い天気に恵まれるに違いありません。

今日の雨で多くのサクラが散ってしまっているとは思いますが、御殿場や北のほうではまだまだ花が残っているのではないかと思うので、余力があれば出かけてみましょう。

皆さんの町のサクラはどうでしょう。入学式を待たずして散ってしまったところも多いでしょうが、満開ではなくてもハラハラと散る桜の中の入学式や入社式もまた風情があるものです。

きっとハッとする瞬間があるに違いありません。お出かけするときはカメラや携帯をお忘れなく。でも竜巻が発生したら、けっして喜んでこれを撮っていないようにしましょう。サクラと一緒に散るのはおイヤでしょうから……