ふたたびの伊豆高原

その日もいろいろな物件をみました・・・(伊豆高原にて)

東京へ帰って数日・・・天城高原では大きな収穫が得られませんでしたが、別に焦りはありませんでした。しかし、伊豆での別荘探しは早くも暗礁に乗り上げたようなかんじ。天城高原や伊豆高原は、確かに良いところでなのだけれども、どうしても心にひっかかるものがある・・・

それは、東京からのアクセスの悪さ。加えて、とくに東伊豆の伊豆高原は有数の観光地でもあることから、休日には関東地方からの観光客でごったがえし、道路もかなり込み合います。東海岸を通る、主要幹線の国道136号線はあちこちで渋滞し、これを避けるための抜け道といえば、有料道路の伊豆スカイラインだけ。先日天城高原へ行った際の帰宅途中にも、平日にも関わらず、熱海近辺の136号線でプチ渋滞に巻き込まれたのです。

交通の便は住む以上、最も重要な環境条件のひとつ。天城高原はふもとの駅までシャトルバスがあるとはいうものの、一日の本数は数本でしかも有料。できれば、公共のバスがあり、電車も使えて、その上で自家用車での移動もあり、というのが理想です。

そうしたこともあり、南へ南へと移っていた家探しの目を、いったんもとの中伊豆のほうに向けてみようか、ということに。前々回お話した伊豆北部、南箱根一帯には管理会社が破たんした別荘地などもありましたが、たとえ管理者が変わっても、きちんとした運営をしている別荘地もあるのではないか・・・ 早速、調べてみると、今まで気がつかなかった小さな別荘地があちこちにあるみたい。これらの中に優良物件がないかどうか、再度チェックをはじめることにしたのです。

すると・・・これまでチェックをしていなかった不動産屋さんのHPがいくつか見つかり、思いがけないところにも別荘地があることが判明。別荘地の管理者(管理会社)を調べ、問題のない運営をしているかどうか、また、交通のアクセスは問題ないか、インターネットは使えるか、標高は・・・といった細かなチェックを一つ一つしていたところ、ふと目にとまったのが、沼津市にあるN社さんのHP。伊豆市と伊豆の国市の物件を主に扱っており、案内文もしっかりしていて信頼できそう。

とくに気になる物件があったので、早速電話を差し上げて見ると・・・

残念ながらその物件は他の人と商談中とのこと。がっかりして電話を切ろうとしたとき、電話の主が思いがけないことをおっしゃいました。N社さんのHPをみていて、もう一つ気になっていた物件があったのですが、我々の手の届く範囲にはなく、これは無理だな、と思っていました。ところがその物件が、近々、ナント500万円値下げするというのです!

それは、伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅近くの高台にある別荘地の中の物件で、東側には狩野川が見おろし、北側には富士山が見える、というのが売り。立派な石造りの浴槽もあり、そのためにかなり高額な価格がつけられていました。しかし、敷地も広く、母屋も建増をしないまでも十分に広そう。ただ、これでもう少し安ければな~と思っていた矢先のことだったので、ビックリしました。

そして、値下げが間違いないかどうかを何度も確認し、早速その家を見せてもらうことに。しかし、その前に既に伊豆高原のM社Sさんとのお約束を果たさねばなりません。N社さんにご都合をお伺いすると、M社さんとの約束の二日あとに空いている日があるとのこと。一日間をあけただけで、連チャンでの伊豆行きとなるわけで、かなりのハードスケジュール。しかし、こんなに良い話を逃したら、もう二度とチャンスはないぞ!と思い、N社さんの都合がつくというその日に、伊豆行きを決定したのでした。

そして、N社さん物件の視察前のM社さんとの、伊豆めぐりの日・・・

7月3日は日曜日。この日も良いお天気で、もう梅雨も明けたのでは???と思えるような一日。この日は一日かけてできるだけたくさんの物件をみたい、ということで、早朝から、車を飛ばして伊豆高原へ着いたのは9時半すぎ。先日の伊豆行きから東京へ帰り、M社さんが扱っている物件のうち、5~6件を選び、終日Sさんに案内してもらうことにしたのです・・・

その一部始終・・・もこのブログに掲載しようかな~とも思ったのですが、ちょっと冗長になりそうなので少しはしょります。

結論から先に言うと、あまりこれ!という物件もなかったのです。朝からお昼まで3軒、お昼から夕方まで5軒、合計8軒の家を見せてもらいましたが、どうしてもこれでなければ!という決定的な家がなく、へとへとになって東京に帰った二人・・・

ただ、午後一番に見せてもらった家は、伊豆高原よりもさらに南にある「あかざわ恒陽台」という別荘地内にある物件で、これはなかよいものでした。まわりを住宅と竹林に囲まれ、眺望はあまりないのですが、ものすごくしっかりした造りで、内外装材もかなりの高級品が使われており、築年数も10年以下というもの。基礎も「べた基礎」という基礎構造が使われていて、建物自体のコンディションは言うことなし。

「べた基礎」というのは、凸状のコンクリート基礎と基礎の間の中央部分(平たい部分)にもコンクリートが敷きつめてあるもので、いわば建物下の基礎全体がコンクリートでがっちり固めてあるものをさします。古い建築基準では、このべた基礎を推奨しておらず、築20年以上の古い建物の基礎は、たいがい「布基礎」と呼ばれる凸状のコンクリート基礎だけで基礎が造られ、真ん中の平板部分にコンクリートが敷きつめられていないもの。

コンクリートで覆われていない真ん中の部分は当然、むき出しの地面になりますから、湿気の多い場所では地面から直接湿気が上がってきます。この湿気がひどいと、家を傷める原因にもなりかねず、家の寿命を縮める要因にもなります。シロアリなどの巣くいやすい家は布基礎であることも多いのです。前回のブログでご紹介したように、天城高原で最初に見た家も、カビ臭くて床下が腐っているようでしたが、ここも布基礎でした。

べた基礎の家にはもうひとつメリットがあります。従来の布基礎に比べて建物の耐震性に大きく寄与するのです。建物の下部をがっちりコンクリートで固めることによって、万一の地震の際にも、その上に建つ木造部分の震動を抑える効果があります。

この恒陽台の住宅は、築年が新しいこともあって、新建築基準に準じたべた基礎を採用しており、建物内外のコンディションも最上級。二人とも、おおいに気になる物件ではあったのです。

しかし、部屋数が4DKと少なく、それぞれの部屋も小さい。全体的に収納が少ないので収納スペースは、増築によって補う必要がありそう。敷地に余裕があるので、一応、増築は可能のようだけれども、その分費用もかさみそう。伊豆高原の駅からも遠くなるので、買い物などは不便そうだし、ここから東京へ出るには3時間以上はかかるんじゃないか?

ところが、タエさんは意外にお気に召したようで、眺望がないのも気にならないご様子。家の新しさもさることながら、インテリアにも外構にも非常に良い材料が使ってあって、デザインも彼女好みだったようです。ただ、それにつけても、部屋数が少ないことや収納の少なさのことを指摘すると、やはりこの物件でいくのは難しい・・・とも思ったご様子・・・

しかし、これまで色々な家を見て来たなかで、初めて「べた基礎」の家を見たことで、できることならば、湿気や地震対策の上でも、べた基礎の家のほうが有利だな・・・と思いました。

その日もSさんは絶好調で、様々なジョークで二人を楽しませてくれました。お別れする際、赤沢の家が多少気になっていることを伝えると、東京に帰ってじっくり考えて返事をくださいとのこと。それでは、後日連絡差し上ます、ということで、その日はとくにはっきりとした意思表示はせず、解散することに・・・